音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
第8回浜松国際ピアノコンクール雑感
2012-11-23-Fri  CATEGORY: 雑多な話題
このところショパンの聴き比べの話題ばかりだったので、たまには違う内容を。


第8回の浜コンが現在3次予選まで終了し、残すは本選のコンチェルトのみとなりました。

ピアノコンクールと言えば、サッカーファンにとってのW杯同様?ピアノファンの私にとって数年に1度のお祭りなわけですが(ちなみにサッカーも好きで審判の資格を持ってる)、毎日せっせと少しずつ動画配信で見ています。とは言ってもまとめて試聴する時間がなかなか取れないので、kyushimaさんのブログを参考に、良さそうなコンテスタントの演奏をレコーダーに録音して通勤中に聴いている程度です(宅録用に買ったオーディオインターフェースを経由して録ってるので意外と良い音で聴ける)。


kyushimaさんも書いておられるように、やはりラシュコフスキーとキム・ジュンがずば抜けてると感じました。特にキムのテクニックは素晴らしく、プロコ7番やリストのソナタでの完成度にはビックリ。正統派の解釈でメカニックの安定感が抜群なのがスゴいです。プロコ終楽章では、出だしがポリーニ並みの快速テンポで最後まで持つの?と思ったのですが、予想を上回る大熱演(演奏タイムを測ったら3:03!!)でした。


対するロシアの大物ラシュコフスキーは、2007年のエリザベート国際のライヴCDで聴いていて知っているピアニストだったのですが、その時はテクも音楽センスもイマイチ中途半端な印象でした(と言ってもラフ3聴いただけですが)。今回、2次のショパンのバラ2冒頭の柔らかな歌い方、ラフマニのソナタ2番を聴いて音楽性の面での成長を感じました(ラフマニノフはタラソフほどではありませんが)。3次のダンテソナタもテクより語り口が前面に出ている印象。続くムソルグスキーの展覧会の絵は苦手曲なので、まだ1度しか聴いていませんが悪くないような気がします。余談ですが、彼は1次でショパンの英雄ポロネーズを弾くつもりが曲の提出を間違って見たことも弾いたこともないポロネーズ13番を弾くことになったという記事を読んで、本当に2次に進んでくれて良かったと思いました(苦笑)


他に気になったのは、個性派ロマン・マルチノフの3次予選。なんと、課題曲のモーツァルト以外はメトネルのソナタ「夜の風」しか弾かないという潔い?プログラム。実は私はこの曲が大好きで、いつか聴き比べも書きたいほどなので大変期待してました。彼の演奏はつっかえるようなリズムや霧がかったタッチが面白い。時折斜め左上を見ながら弾くのが気になりましたが(笑)、全体的に楽しんで聴けました。欲を言うともう少しスケールの大きさが欲しかったかな。残念ながら彼は本選に進めなかったのですが、流石に演奏時間が少なすぎたのかも(58分ほど)。規定は70分以内なんですから、せめてメフィスト・ワルツとかハン狂2番とか、ショパンの幻ポロとかを1曲追加してくれれば良かったのに、と思ってしまいました(彼なら面白い演奏を残してくれそう)。



最後に、残念なことが1点。読者の方ならお分かり頂けると思いますが、本選でラフマニノフの3番を誰も弾かないということ!!特にラシュコフスキーはエリザベートで弾いたのだから、今回はさらに完成度を高めて熱演を残してくれると思っていたのに(泣)、プロコの3番でした(まあ嫌いな曲ではないですが)。キムもブラームスの1番だし(なぜこの曲なんでしょう?彼には細かい指回りを要求するラフ3とかリスト1番とかがぴったり合いそうなのに)、イスラメイでテクニシャンぶりを見せた内匠君はラフ2だし・‥。日本人としては、トリを飾る佐藤君がショパンの1番で名演を残して優勝、という展開を(おそらくは審査委員長とともに?)期待したいと思います。彼に限らず、初の日本人優勝者を目指して頑張って欲しいものです。


(今気が付いたのですが、過去から今に至るまで1度も浜コンのライヴCDにラフ3が収録されていないような・‥)
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