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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

Daniil Trifonov のラフマニノフ3番

Daniil Trifonov(ダニール・トリフォノフ)のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番が発売されたので、ハイレゾで聴いてみた。



第1楽章出だしはやや遅め。急速部分はまずまずの速さで全体的にしっとり歌う感じだが、例えば展開部の直前など随所でタメが入るのが痛い。また、(リストの超絶でも感じたが)彼の演奏は少し和音が軽めである。さらにカデンツァはどう考えても勿体ぶりすぎで、特に後半の和音部分はノロ過ぎる。第2楽章は良い。彼の歌の良さが発揮されており、指回りにも不満はない。ただ、オーソドックスな語り口ではなく、濃ゆい味付けなので好みは分かれそう。第3楽章はかなりいい。出だしの細かい同音連打もクリアでスピードも標準以上。かなりの高揚感を覚えつつ演奏は終わるが、拍手なし(ライヴとの記載があり、第1楽章冒頭で咳払いも聞こえる)。演奏時間は17:25/11:18/14:24で、個人的な好みからするとやや遅い。

評価としては星4つには届かず、☆☆☆というところか。フィラデルフィアのオケの弦が素晴らしく、メチャクチャ目立っているのが印象的。音質に関しては、ハイレゾではありがちだが少し空気感を含みすぎてピアノの音像がややボケ気味、ただこれはヘッドホンで聴いたせいかもしれない(スピーカーではまだ聴いていない。なお機材はMacbook Air → Babyface Pro → Sony MDR-M1ST)。

別件だが、ガブリリュク&RCOのラフ3をRCOのHPで聴いた。映像付きということもあるがこちらの方が素晴らしかった。比べてみると、やはりガヴリリュクは70年代前半生まれ世代の「超絶技巧黄金期世代」のヴォロドス・キーシン・ルガンスキーらにほぼ遜色はない気がする(指回りでは流石に彼らに負けるが音楽性では上)。残念ながら、さらに若いトリフォノフはガヴリリュクより1段落ちる感じがする。ガヴリリュクにはぜひとも技巧が衰える前に気合いの入ったラフ3を録音して欲しいところ。
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