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第6回 浜松国際ピアノコンクール 2006 vol.3
2007-11-24-Sat  CATEGORY: 音盤紹介
2006年に行われた浜松国際ピアノコンクールの3枚目の感想です。


まずは第3位のキム・テヒョンによるリストのエステ荘の噴水。洗練されたタッチが印象的ですが、もうひとつ押しが弱い感じ。ドビュッシーのエチュード第11番も同様。しかしプロコフィエフの戦争ソナタ第7番は凄いです。これはポリーニの超絶的な録音が好きなのですが、それのスケールを小さくした感じで、ライブながら完成度が高く気に入りました。数多の録音よりよほど出来が良いです。ちなみに、終楽章のタイムは拍手入りで3:15。かなり速いです。最後の和音連打は、さすがにポリーニ並みの精度はありませんが、十二分にエキサイティング。残念ながら、本選で彼が弾いたラフ2にはそれほど感銘を請けなかったのですが、このCDに録音されている演奏を聴く限り、順位は妥当に感じます。


続いては中学生ということで話題を集めた北村朋幹君。日本人唯1人の本選出場者です。演奏ですが、まずリストのウィーンの夜会はなかなかオシャレで洗練された響き。音色の変化には乏しいですが、語り口にセンスがあってさすが15歳で本選に残るだけのことはあります。続いてはウィーンの謝肉祭の道化芝居(幻想的情景)というほとんど聴かない曲なんですが、第5楽章がとても技巧的な響きで驚きました。指回りも良く、ポテンシャルの高さを感じました。最後はリストのハンガリー狂詩曲第10番。勢いがあって、ちょっとタッチがひ弱かなという気がしないでもないですが、畳み掛ける部分での攻め方など、ツボは心得てます。ただ、彼の本選でのラヴェルのコンチェルトは正直他のコンテスタントと比べて「?」という印象が拭い去れなかったので、第3位という順位はどうなのかなと思いますが・・・日本人だから?(←問題発言)


さて、最後の演奏者はロシア出身のニコライ・サラトフスキー。この人が本選で弾いたラフ3がことのほか素晴らしく、そのスケールのデカさ、技巧のダイナミックさが大変印象的だったのにも関わらず、第6位だったのは非常に「??」でした。収録曲はまずラフマニノフの音の絵エチュードOp.39-8。迫力があって、いかにもロシア的な恰幅の良さのある演奏です。続いてはストラヴィンスキーの「ペトリューシュカ」からの3つの断章。この曲はポリーニの大理石のような演奏に加えて、ワイセンベルクのカミソリのような録音、ロルティの精緻極まりない演奏があるので、想像を絶する難易度も考えるとはっきり言って個人的にはライブ録音でCDに収録するのはとても危険な曲だと感じていたのですが・・・案の定、ガッカリ。前半の2楽章こそ健闘しているものの、終楽章は疲れも出たのか相当誤魔化しています。正直、なぜこの演奏を収録曲に選んだのか理解できません。どうやら、この出来では本選の点数と足しても第6位が順当だったのかもしれません。


・・・余談ですが、この浜コンでペトリューシュカを弾く予定だったシェン・ウェンユーという中国人ピアニストがいました。彼は、前回のエリザベートコンで第2位に入った実力者で、ペトリューシュカをほとんどノーミスで弾き、ファイナルではラフ3をほとんど完璧に弾くという神業をやってのけたのですが、浜コンでは2次で落ちてしまいました。おそらく、技巧は達者でも音楽性に大きな疑問符が付くためだと思われますが、彼が2次で弾いたドン・ジョバンニはそれこそ本ッ当に1音のミスもないのではないかという完璧な演奏で度胆を抜かれました。ちなみに、シェンのエリザベートでの「ペトリューシュカ」は実況CDに収録されているのですが、それを聴いてしまうとやはりサラトフスキーには厳しい見方をせざるを得ませんね(笑)。そのシェンのライブですら、完璧なポリーニの演奏には及ぶものではありませんが。


というわけで、余計なことも書いてしまいましたが、ストリーミング配信で楽しませてくれた今回の浜コン、CDの方もなかなか良い内容であったように思います。
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サラトフスキーリサイタル
コメントロシアのピアノ | URL | 2009-07-10-Fri 01:43 [EDIT]
サラトフスキーのリサイタルは7/20所沢市。7/30名古屋市徳川美術館

名古屋プリン食べたらサラトフスキーと田部詢子にいきました(笑)
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