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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

ラ・サールとヴィニツカヤのラフ3

最近は自分のブログで何を書いて何を書いてないのか忘れることが多く、ちょこちょこ読み直している。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番で評価未記入盤を見つけたので、改めて聴き直し、簡単に感想を書くことにする。


リーズ・ドゥ・ラ・サール / F. ルイージ/フィルハーモニア・チューリッヒ / original
随分前に聴いて、「パッとしない演奏だな」との記憶があり、評価を付けずにいたので久々に聴いてみた。第1楽章は私の許容範囲を2段階くらい超える遅さ(ノロさ)で、やはりガッカリ。録音のせいかピアニストのせいか、展開部の連打に限らず全体的に和音が軽く、そしてまたカデンツァがオリジナルということもあって、この楽章の印象はかなり良くない。しかし、第2楽章から持ち直す。もともと彼女のリスト集などで実は音楽性の面で高くできるピアニストだと思っていたのだが、それがここで発揮されている。とても抒情的で、柔らかさというかしなやかさのあるタッチを聴かせている。第3楽章は出だしの同音連打が案の定遅く、物足りない。しかし、これは彼女の作戦らしく、この曲でありがちなガンガン攻めまくる路線ではなく、優美な演奏で行く解釈のようである。また、スピード感にこそ欠けるものの、細かい指回りも精緻である。それまでは完全に伴奏に徹していて全く存在感のなかったルイージも興に乗ってきたのか、最後の方は弦楽器を前面に出してピアノを盛り立てる。というわけで、楽章が進むごとに盛り返した印象。演奏時間は相当遅い 17:51/10:49/14:57、☆は3つとする。


A. ヴィニツカヤ / E. アウトウォーター/ カラマズー交響楽団/ original / 2017年
以前書いたのとさほど印象は変わらないが、それでも記憶よりは良い演奏であった。ラ・サール盤の後に聴いたせいか、歯切れのよいタッチと推進力が心地よく、また和音に力強さもある(展開部はやはり弱さを感じるのが惜しいが)。カデンツァも勢いがあり、「馬力がない」などと書いたが悪くない。第2楽章も活発なオテンバ娘という印象の元気な演奏なのだが、録音のせいかオケのせいか、パサついたカツオ節みたいな潤いの無い弦の音色が残念。やはりアタッカの部分で派手にミスってるのが痛い。第3楽章はまずまずスピード感があり、しかも重低音を左手でエグってくるような音型が鮮やかなのが特に印象的。☆はやはり3つだが、ラ・サール盤よりは上だろう。演奏時間は 15:59/10:41/14:55 だが、終演後に拍手が入っているため、第3楽章の実際の演奏時間は14:16ほど。

NMLを見ると、スドビン、ギルトブルク新盤、フレイレなど、未聴の盤が多そうなので、近々聴き込む予定。この曲には冬が似合う。
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