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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

コルスティックとアイモンチェのラフ3

NMLで聴いたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の簡単なレビューを。


(※ 追記 以前書いたレビューのことをすっかり忘れて書いたのが下の①です。コメントに大差ないのが救いですが、評価が変わってますので悪しからず。。情けなや)

① M. コルスティック / ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団 / D. リス / 2017年/ossia
昨年配信されてすぐ聴いてなかなか良かった気がするが、忙しくてブログに書くのを忘れていたところ、今年になって読者の方からコメントでご推薦頂いたので聴き直してみた。

これが名演だった!最初聴いたときは、ライヴでもないのに(録音日は2日間の記載がある)なかなか熱い演奏だなぁくらいの印象だったのだが、記憶を大幅に上回る熱演が展開されていた。まず、ピアノの音が近くてデカい。オケが小さく、いわゆる伴奏に「徹して」いる。ベレゾフスキー新盤でもオケを率いていたリスは、あまり好きな感じではなかったと思うのでこれは嬉しい。そして、録音も明晰で良い。

演奏は全体的にかなりの快速。タイムが16:31/10:36/12:49だから、テンポ的には私の好みどストライクである。第1楽章は出だしから熱い。なんでそんなに気負ってんの、と思うほど。第1主題の再現部ではオクターヴ下げて弾いたり、速いだけでなく表現意欲もある。展開部の和音連打は凄く速いというわけではないが、手に汗握る。ただし、和音がパシャリと弾けてて、高音部が目立つ腰高の音色になっているのが惜しい。ossiaのカデンツァは標準的な解釈だが素晴らしく、数多の名演にひけを取らない(オクターヴ下げもある)。ロシア的な大げさ感と、ベトソナ弾きが備える格調の高さの、イイとこどりとでも言おうか。第2楽章も期待を裏切らずに歌いまくりで、オケが弱いだけにピアノの活躍が嬉しい。名技的な細かい音型での指回りは最上の部類でないが、「置きにいった」感じがしなくて気持ちがこもっている。多少の粗さや「っっ??」と思う箇所がないわけではない。第3楽章も気合入りまくりで、出だしから相当なスピード。コンクールでもないのにどうしたの、と思わせるほどで、プラッツの爆演を思い起こす。また、例の重音上がりはやっていないが、そこの最後のアルペジオをオクターヴ上げ?ていたような気がする。面白いのが、その後の緩徐部分は他の盤で記憶がないほどグッとテンポを落として切なく歌っており、彼の解釈のセンスを感じる。なお、この楽章に限らず、「カットした??」と思う箇所が幾つかあったような気がする。

コルスティックはベテランのベートーヴェン弾き、という印象が私には強く、こんなにロマンティックに熱い演奏する人とは思わなかった。探せば違和感や粗はあるものの、全体的に受けた感銘からは躊躇なく4つ星☆☆☆☆を付けられる。


② G. アイモンチェ / チネケ管弦楽団 / R. コックス / 2017年 / original
これもNML。全然知らないピアニストだが、聴いてみた。コルスティックと比べると(比べなくても?)かなーり微温的な演奏で、対照的な印象を受ける。演奏時間はオリジナルのカデンツァで16:06/10:03/14:30だから、私の好みからは(第2楽章を除いて)結構遅めになるが、聴いてみると意外に悪くない。歌心抜群、というよりは細部への気遣いや柔らかいタッチでこの曲の別な魅力を惹き出している。かと言って、第2楽章の演奏タイムを見て分かるようにべらぼうに遅いわけではないのが個人的には嬉しい(某テクニシャンの誰かさんも見習って欲しかった…)。ただし、オケがかなり弱く、音を外し気味に感じるところがままある(録音日は1日分だけでのようなので、編集はしてないのかもしれないが)。まだきちんと聴き込んだわけではないが、今のところ3つ星☆☆☆は付けられる。

というわけで、コルスティックは久々のhitであった。フィジカルCDを入手したくなった。
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