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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

Alexander Melnikov / Three Sonatas

お気に入りのピアニスト、アレクサンダー・メルニコフの18歳時の演奏がPavaneから復刻されたので早速聴いてみた。


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曲はモーツァルトのピアノソナタ第14番、シューベルトのピアノソナタ第13番、そしてショパンのピアノソナタ第3番である。直輸入の帯には日本語で1991年、サル・デルヴォー(ブリュッセル、ベルギー)での録音とある。この年に彼はエリザベート国際に出場しているのでその実況録音かと思いきや、拍手や明らかなミスがないことを考えるとそうでもなさそう。コンクール後のご褒美録音を蔵出ししたものか。

とりあえず例によってモーツァルトは割愛させて頂く。シューベルトの13番は何度か色々書いているが、タラソフのA&E盤、松本和将盤がお気に入りで、特に前者は素晴らしい録音と凛として瑞々しい解釈で愛聴している。さて、このメルニコフの演奏だが、一言でいうと勿体付け過ぎである。テンポが遅く、躍動感に欠ける。音楽性重視なのだろうが、軽やかな指裁きも時には見せて欲しい感じ。また、録音が近接なのはよいのだが、なんとなく狭いホール?の残響音が被っている感じで印象がよくない。というわけで、少し残念。

お待ちかねのショパンのソナタ3番。シューベルトを聴いてイヤな予感はあったが、大体同傾向の演奏だった。演奏時間は13'39、2'52、10'14、5'06であり、全体的にかなり遅い。指回りはよいしタッチも品はあるのだが、近年の磨き抜かれたような音色という感じはしない。第1・3楽章はとにかく遅すぎる。終楽章もテクニックはあるのだけれど、ところどころルバートをかけまくりでちょっとガッカリ。評価としては△だろうか。

大御所になりつつある最近の人気にあやかって発売したのだろうけど、正直期待外れな盤であった。どうやら彼は大器晩成型のようだ(そういえば、90年代のサクランボウ盤もイマイチだった記憶がある)。
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