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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

最近聴いている音楽 vol.82~吉松隆/ギター協奏曲『天馬効果』

山下和仁による吉松隆のギター協奏曲『天馬効果』は、1986年のレコード・アカデミー賞を受賞した。名曲・名演であり、私も何度も聴き込んだが、山下盤以外は聴いたことがなかった。

ライナー・ノーツに書かれている(初稿の)「これではギタリストは曲の途中で死にます」という有名な話だが、もはや人間技ではない山下盤以外の、演奏を聴いてみたいと思っていた。というわけで、シャンドスから出ているクレイグ・オルデン(Crage Ogden)による演奏である。伴奏はBBCフィル/藤岡幸夫だ。

出だしでわかる。これは人間の演奏である。山下盤の、弦を切らんばかりの凄まじい音圧や音の洪水はそこにはない。しかし、なんとも言えぬひなびた郷愁が全曲を貫いている。特に第2楽章は味わい深い。録音も、ギターにフォーカスしつつもオケの広い残響を拾っており、臨場感に満ちている。終楽章は例の4ベースジャズみたいな伴奏をバックにギターが弾きまくる場面はやはり人間ではちょっと物足りない。その後も、ジャカジャカとストロークする場面では山下盤のような鬼気迫るような感じに欠ける。一番の問題はラストで、オケとのキメがぎこちない。別の演奏があれば、聴いてみたい。それにしても、実演ではマイクでギターの音量を増幅せずにやるのだろうか。
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