音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.78~ショパンのピアノソナタ第3番2種~
2018-05-21-Mon  CATEGORY: 雑多な話題
この数カ月更新が止まっていたので、感想が未記入の盤が溜まっている。徐々に出していこうと思う。


まずは、飽きもせずショパンのピアノソナタ第3番。

シェフ&トリフォ

1枚目、画像で左と真ん中のCDが、マルガリータ・シェフチェンコ(b.1967)という旧ソビエト出身の女流ピアニストのもの。録音は1990年で、23歳になったばかりの時の演奏である。これが極めて模範的で、スタジオ録音ながらライヴのような演奏の生っぽいフレッシュさに溢れている(ライナーには、「あまりテイクを多くとることもなく、ほとんどライヴのように」演奏していたとある)。第1楽章は取り立てて特徴が見当たらないほどスタンダードだが、随所で丁寧で清楚に心を込めて歌う姿勢が感じられてよい。第2楽章も(ヴェレッドよりも)指回りはスムーズ。第3楽章が白眉で、実に自然で違和感なく音楽に浸れる。終楽章、テンポはやや遅めだが、カチッと強弱を付けており、演奏時間5:25という長さをそれほどは感じない。なお、この1990年のショパン・コンクールで彼女は第4位に入賞しているので、実力はホンモノである(ちなみに1位なし、2位がケヴィン・ケナー、3位が横山幸雄、4位が彼女とCorrado Rollero。ウィキによると本選には及川浩治、フィリップ・ジュジアーノ、田部京子、有森博が残ったようで、日本人大活躍の回であったようだ)。演奏の傾向としては、タチアナ・シェバノワのような印象だが、彼女よりももっと女性的で柔らかい感じ。今のところを付けられる。ユニオンでは、この15年くらいで数回しか見かけた記憶が無いレア?なCDだが、買って良かった(余談だが、彼女はこの後1994年の第2回浜松国際で奨励賞を受賞している。ハイライトCDにはスカルラッティのソナタとショパンの舟歌が収録されている)。


さてさてもう1枚はダニール・トリフォノフのショパコンライヴ。コンクール後の活躍はご存知の通りだが、スタジオ録音がイマイチだったのでコンクールのライヴは入手を後回しにしていた。第1楽章はこちらも模範的。第2楽章はこれも非常に整った演奏だが、中間部のノクターン的な箇所が音色の変化という点でやや物足りないか。第3楽章は以前聴いたスタジオ録音よりもライヴということもあるのか気持ちがこもっている感じで悪くない。演奏時間は9:04だが、実際にはそれ以上に遅く感じる。終楽章、4:50ということなので「拍手入りでこの時間なら相当期待できる!」と思ってこのCDを買ったわけなのだが、実際に4:50だったのが惜しい。それでも、スタジオ録音より断然良く、急速部分の正確さが凄い。欲を言うと、最後のラスト1分間で拍が飛ぶというかリズムがヨレる感じがあって、勿体ない。トータルでちょっと甘いがこれも


2種類良い盤が続くと自分の基準がブレているのではないかと思って不安になる。そういう時は何回か聴き込んだ直後に、マイベストの☆印盤を聴いて補正するのがいい。バルボーザは耳タコなので、R-アムランのショパコンライヴを聴く。うーんやはり120種余りの中でただ2つの「☆」評価を与えた私の判断は間違っていないようだ。単にテクニックが優秀なだけでなく、和音の響かせ方、歌いどころでの絶妙なアゴーギク、デュナーミクがグッとくるものがある。第4楽章のタメはやはり気になるが、コンクールライヴのみなぎる緊張感の中、このテンポは天晴れとしか言いようがない。申し訳ないが、先の2種より2段階くらい上にしたくなる。まあとりあえず両方○印にひとつ下げておこう。
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