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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

Goran Filipec のラフマニノフ&ムソルグスキー

一昨年のリスト超絶で注目しているフィリペツの、デビュー盤?と思われるアルバムを購入。


リサイズ済み写真 - 1(11)
(シュリンクを付けたまま開封)


なぜか日本アマゾンではhitせず、ebayでプロパーで買って(3000円弱)届くのに2週間ほど要した。録音は2005・2006年である。曲はラフマニノフのピアノソナタ第2番改訂版とエレジーOp.3-1、それに(まただよ)ムソルグスキーの展覧会の絵である。はっきり言ってこの組み合わせはあまり手が伸びなかったのだが、フィリペツということで兎にも角にも買ってみた(ガヴリリュクの時にも同じことを書いたような)。


ラフマニのソナタ2番、開始1分ですべての勝負は付いた。音が悪過ぎる。残響がほとんどなく、ピアノの真下に録音マイクを貼り付けたかのような、それでいて音の情報の少ないぶっきらぼうな音だ。おまけに低音が出まくっていて音ヌケが悪く、野暮ったいことこの上ない。およそ現代の録音のシロモノとは思えない。よく聴くと残響は聴こえるのだが、これで一応ホールで録音したと記載があるので録音技師は一体どんなセンスをしているのだろう?演奏は勿論技巧が達者で上手いのだが、同じ改訂版で比較すると、テクはガヴリリュク、タラソフ以上(どちらも浜コン)でアムラン未満と言ったところか。リストのノルマの回想の記事でも書いたが、この人は時々「えっ?」と思うような慣習(あるいは楽譜)から外れる解釈を見せるのでドキッとする。この曲でも「そこはタメませんかね、普通」というところでサラッと通過するので肩すかしを喰う。演奏時間は7:41/5/03/5:07で第2楽章が異様に速い。

エレジーも太めのマジックで書いたジャケのゴツい男の太い指が見えるかのような、要するに叙情性とか悲壮感とかが感じられない演奏だ。もっとも、何度も書くようにその責任の多くは音質にありそうだ。あまりに気分を害したので続けざまにソナタをタラソフ→クズミン旧盤と聴いて耳直しをする。


続く展覧会の絵、なんて言うか正直もう勘弁してくれ、というくらいにダメだった。。技巧は(先日聴いた)ガヴリリュクより上には感じるが、歌のセンス、いや、音の繊細さの欠如はもはや怒りを通り越して呆れ果ててしまう。喩えが悪いがイヤホンで聴くと首を締められているような息苦しい音だ。おまけに収録時間は50分ちょっとで、せめて音の絵の抜粋か、(全然関係ないけどロシア繋がりで)バラキエフのイスラメイ辺りを収録してくれなかったものか。しばらく展覧会は避けよう。。


というわけで、極めてガッカリな1枚だった。私と同じ嗜好をお持ちの方は間違いなく買わないほうがいい。もし手を出すにしても、リスト超絶のような名演を期待されぬよう注意されたい。・・・クラシックは同曲異演を楽しむジャンルだと思ってるが、最近は保守的or頑固になってきたのか、どれを聴いても楽しめなくなってきた。定評ある往年の名盤を素直に聴いて行くべきなのか。それとも、しばらくピアノから遠ざかろうか・・・
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