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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

フアン・マヌエル・カニサレスによるアルベニス/イベリア組曲・ギター編曲

このところ、本業が忙しくろくに更新できませんでした・・・。
久々のご紹介は比較的最近に出た、フアン・マヌエル・カニサレスによるアルベニス『イベリア』全曲のギター編曲です。


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以前にも書いたと思いますが、個人的にギターを嗜んでいるのでこういう無茶な編曲にギターでチャレンジする盤がとても好きなのです。例えば、10年近く前に出たカート・ラダーマーによる多重録音ギターのバッハ・ゴルトベルク変奏曲は歴史的名録音だと信じております。


さて、カニサレスによるイベリアですが、かなりイイ線行ってます。独りで何度も録音し直したのでしょう、奏法的に不満なところはかなり少なく、解釈もオーソドックスで歌心もあります。ロンデーニャ、アルメリアのような、鄙びた郷愁を誘う曲調が特にギターに合っています。ヴィブラートのかけ方が実に心地良いです。その反面、ラバピエスのように、音が込み入っているものはどうもギターの音色で再現するとスッキリ聴こえてきません。ピアノのように広大な音域を使えないし、なんと言っても迫力ある重低音を奏でることが出来ないというハンデが痛い。これはセビリアの聖体祭のクライマックスなどでも感じます。それでも、トゥリアーナで頻発するギターの爪弾きのようなフレーズをギターそのものの演奏で聴くと、「やっぱりこの編曲は十分アリ」と思ってしまいます(一部、かなり苦しく聴こえる箇所もありますが)。


全体として、ピアノによる原曲を聴き込んでいる人には向かないかもしれませんが、ギターのナイロン弦によるマッタリとした雰囲気と、繊細なピッキングのニュアンスの変化による多彩な音色を楽しみたい人にはかなりオススメです。


尚、ギターによるイベリア編曲としては、御大ジョン・ウィリアムスがエルアルバイシン、トゥリアーナ、ロンデーニャの3曲をロンドン響との合奏で録音している他、ブラジルのギター・カルテットによる全曲録音や、ナクソスから三重奏による全曲録音が出ているようです。今後機会があれば聴いてみようと思います。
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