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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

ポリーニのショパン集/LIVE CLASSIC 100

ユニオンで珍しいモノを見つけた。


リサイズ済み写真 - 1(9)


その昔、駅でワゴン売りされていたという伝説の海賊盤、ライブ・クラシック・100シリーズだ(こちらのページに一覧がある。スゴい)。ちなみに輸入盤に日本語の帯と解説が入っており、きちんと評者が書いているのでパッと見た感じ海賊盤ぽくはない。そのお値段250円、真偽はともかくポリーニの80年代前半のライヴだというのだから信じて買ってみてソンはないだろう、ということで手を出してみた。収録曲はソナタ以外もすべてショパンだが、例によってコメントは書かないことにする。


いつも通り早速3番の方から聴いてみる。1980〜1982年、ウィーンでの録音とある。出だしからダメである。ヘンな抑揚を付けた出だしのアルペジオから、音価を長く取った和音、間違いなくこれはポリーニだ。スケルツォの指回りは流石だが、もちゃもちゃして聴きづらいところまでスタジオ盤と同じ。第3楽章は元から歌のセンスがないのに8:13という速さで救いようがない、と思ったら、ライヴのせいかスタジオ盤より情感がこもっていて幾分印象がいい。終楽章も彼らしいテクニックで私の分類からするとスルタノフ〜ポゴレリチ系であり、かなりフレーズごとに揺らす。最後の部分ではルバートをかけるなど、先日書いたボナヴェンチュラ盤に比べるとテンポは遅いがインテンポで突き進むあちらの方が随分とカッコいいと思う。演奏タイムは4:43で、スタジオ盤とほぼ同様。トータルではやはりとなってしまう。


続いて第2番。これは1984〜1986年、これもウィーンでの録音とある。こちらもすでにスタジオ盤でのコメントに書いた通りで、3番より歌のセンスの無さが目立たない感じ(同じ感想しか書けず情けない)。ライヴだが完成度が高く、勢いも感じられるので3番よりは印象がいい。だが基本的に冷徹路線の彼がフレーズごとに緩急を付けると、そのやり方が私にはしっくりこないというのが正直なところか。終楽章は相当なスピードだが、音切れが悪い。これもだろうか。


尚、音質は両曲ともピアノの真下に潜り込んで録音したかのような近接感とデッドな息苦しさがあり、音像はよく捉えているが海賊盤としては良好、と言えるくらいか。拍手は遠くから聞こえてくるが、付け加えたものかもしれない。ともあれ、250円では十分楽しませてもらったか。現在メルカリでも出品されている方がいるようで、レアな盤ということではなさそうだ。


嫁とは今朝話し合って全面的に謝罪され、和解した。彼女の両親も全く同じことがあったのだという(父親が告知の朝に「洗濯が忙しいから代わりにアンタが行ってきて」と母親に言われたそうだ。ちなみに義父はガンではなかった)。最低から一歩だけ浮き上がったか。
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