音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.58〜Polarisの7インチ盤2枚〜
2017-07-14-Fri  CATEGORY: ロック・ポピュラー音盤紹介
それにしても、本当にアナログレコードブームだ。


私の予想した通り、OKコンピューターのブルー・ヴィニル盤はプレミアが付きつつある(ハイレゾ盤もHD tracksで買った。今月はカセット付きの18000円のBOXも出る。本気で泣きそうである)。過去の名盤のアナログ再発が著しい。それも、お金の余裕のあると思われる40代以上をターゲットにしたリプレスが大流行りの模様だ。ザ・スミスに、ドナルド・フェイゲン、スピッツ、こないだ話題に挙げたばかりのヴァーヴ『アーバン・ヒムス』、ニック・ドレイク(おっと、これはアナログでなくSHM-CDの最新リマスターという、最も購入を悩ませる阿漕なやり口!)、さらには伝説の100枚限定プレスと言われる高柳昌行/阿部薫『解体的交感』などなど、枚挙にいとまがない。愛車は火の車、買い替えを2年後の車検前に延期した今の私だ、全部買ったら破産してしまう。




そんな中、最近の私を熱くさせたのがこちら。日本のダブ・ポップバンド、Polarisのアナログ7インチ2枚である。


polarisneu.jpg



フィッシュマンズ活動休止後の私の嘆きを癒すに十分なクオリティの楽曲、オオヤユウスケのささやくような浮遊感のあるヴォーカル、フィッシュマンズそのものの柏原譲のたゆたうベース、そしてあまりに心地良過ぎる坂田学のビート!(父親はジャズサックスプレイヤーの坂田明)彼の早過ぎる脱退は返す返すも残念・・・。


写真右は、そんなポラリス初期の名曲でクラムボンの原田郁子も参加した『深呼吸』『コスモス』の、14年(!!)の時を経て先月アナログ化された7インチ盤だ。ファンとしてこれは興奮せざるを得ない。


ところが聴いてみると、残念ながら音が良くない・・・。レコード向きの彼らの音楽にあってまさかそんなことはなかろう、と信じたくなくて何度も聴き直したが、やはりよくない。『コスモス』はそれほど悪くないが、『深呼吸』のほうは音の歪みが酷い。それも、ヴィニールの内周のほうでもないのに、AMラジオのような高音の飽和というか歪みというか、カスレがある。プレーヤーを新調したばかりで調整不足なのもあるかもしれないし、盤を持ち上げるとビリビリと静電気が酷いのでそのせいかもしれない。兎も角、残念である。


左側は2013年に出た『Neu/とける』のアナログ限定盤。こちらの音は非常に良い!オオヤユウスケは2010年にベルリンに移住して活動を始めたせいもあるのか、どことなく私の好きなジャーマン・プログレ感がわずかに漂う(というかプログレファンは「Neu」というタイトルを見てプログレを感じずにいられないはず。強引?)。サポートドラマーあらきゆうこの打ち込み風な、しかし矛盾するようだが実にヒューマンなドラムをバックに、ノイジーなギターのフィードバックノイズとアルペジオが重なっていく佳曲だ。新しいポラリスが聴ける。「とける」のほうはどちらかと言えば、今までのポラリスの延長上にある。「Neu」「とける」の両方にクラムボンのミトがキーボードで参加しているのもポイントが高い。両曲ともアナログにドンピシャな音だ。


ところで、これまで私はフツーの人よりは比較的多くのライヴを観てきたと思うが、その中でも「メンツ・対バンが最高」だったライヴは、15年くらい前?に日比谷野音で行われたクールドライブ・クラムボン・ポラリス・スクービードゥの4バンドの合同ライヴである。音楽性やレーベルなどのつながりを考えれば十分にあり得る4バンドなのだが、今振り返ってみても当時死ぬほど聴きまくった(今でも)大好きな4アーティストが一堂に介したわけで(COOL DRIVEの『流星キセキ』はジャズのサックス仲間を入れてライヴでカバーしたことがある)、私にとっては惑星直列級のライヴであった。そう言えば、スクービードゥもニートビーツのMR.PANこと真鍋氏のコダワリのスタジオで録音したカバー集のモノラル盤も素晴らしい音だった(持ってるのは再発だが)。今度引っぱり出してみよう。クラムボンやクールドライブもアナログで再発しないかな。結局のところ、完全にレコードブームに乗せられすぎな私であった。
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