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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

最近聴いている音楽 vol.57~リストのパガニーニ超絶再び~

フィリペツの衝撃冷めやらぬところにまたリストのパガニーニ超絶が1枚出た。Capriccioから、ヴォイチェフ・ヴァレチェクというポーランド人ピアニストによる演奏である。


ペトロフ盤の世界記録に迫ろうかというフィリペツ盤の後だけに耳が厳しくなってしまうのは予想できたが、とりあえずNMLで流し聴きする。


案の定、これがこの曲集における平均的な「上出来」なんだろうな、と思う。


健闘はしている。もう手放してしまった大井盤とどちらが上かは比較できないが(HDDライブラリのどこかに埋もれているはずだ)、まずまず頑張って音にしている。第1番は出だしの上昇下降音型からして「アレ?」と引っかかる最後の1音への間や音ギレの悪さはある。繰り返されるトレモロもややお疲れのご様子。それによりサビ(というのか?)の同音連打の高揚感はやや薄め。そして微妙に音が被っているような気もして編集を感じさせなくもない。違稿の方は曲のせいかさらに面白みがない。第2番は音はしっかり鳴っているが足取りが相当重いか。足首に重りを付けて踊っているバレリーナのようだ。それは第3番でも顕著である。前2曲よりもあからさまに苦しさが伝わってくるというか、技巧の限界が見えてくる。一言で言うなら爽快感に欠ける。とにかく一部が安全運転を通り越して遅すぎ、ソロソロと忍び足で弾き進めるようなところもある。これはダメだ。


最難関の第4番、これもスローモーションの演技を見るような出来。ちょっと聴いていて辛くなってくる(当然曲が悪いのだが…)。さらに難しい伝説の第2稿は意外と聴けたがやはりペトロフ(とフィリペツ)がいかにバケモノかということを教えてくれる演奏。第5番も同様。自動車教習所の仮免許取り立てのような安全運転だ。フィリペツよりは数段(2段階以上?)テクは落ちる感じ。第2稿も同様。第6番は華々しく攻めてくれれば印象がいいのだが、音の迫力はなかなか良いもののテンポの面でもう少しぶっちぎって欲しいところ(特にフィナーレ)。フィリペツの襲い掛かる猛獣のような戦慄の演奏の前では分が悪すぎたか。


というわけで、これはNMLどまりになりそうな1枚。しかし、健闘は十分に称えたい(尚、大練習曲の方もこの3割増しほどの出来であった)。
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コメント

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2017-07-03 Mon 20:41 | | [ 編集 ]
いつもご丁寧なコメントありがとうございます。
私のコメント欄での返信では収まりきらなくなってきましたので、
今度よろしかったら捨てメアドを記載頂けると幸いです。
2017-07-14 Fri 22:14 | URL | A太 [ 編集 ]
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2017-07-15 Sat 21:29 | | [ 編集 ]

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