音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.47〜ロール・ファヴル=カーンのショパン集〜
2017-01-31-Tue  CATEGORY: 雑多な話題
久々にショパンのソナタ第2番の更新。私がその音楽性を気に入っているロール・ファヴル-カーン(Laure Favre-Kahn)のショパン集。


favrekahn


出ていたことは知っていて、ネットダウンロードで買おうかずっと迷っていたのだが、出来ればフィジカルで・・・と見送り続けてようやくユニオンでget。まだそれほど聴き込んでいないが書いてしまう。


収録曲はソナタ2番、マズルカ4曲、即興曲4曲(幻想含む)。彼女のアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは色々聴いた中でぶっちぎりのベストなので、このショパン集には非常に期待していた。


予想通り、ソナタ2番は非常に音楽的な演奏。女流ながら力強さとメリハリがある。第1楽章はかなりいい。音も伸びやかで美しく、取り立てて文句を付けるところがない。スケルツォの和音連打も意外にいい線いってる。ややタメが多めだが致し方ないか。問題の第3楽章。演奏時間は10:11で、私の許容範囲ギリギリの遅さだが、葬送行進曲は期待通り素晴らしい。トリオはルービンシュタインの境地までは達していないがグッと来る。再現部も崇高さが表出している。終楽章はストレートで力強い感じ(彼女のこれまでの録音と同じ路線かも)。全体的には外せない。ただ、彼女の芸風から言ってソナタは3番の方が合っているに違いないので、是非今後早いうちに期待したい。


このアルバムのハイライトは間違いなく次のマズルカ4曲である。女流で水準のテクで豊かな音楽性を持つ(私の好きな)ピアニストと言えば他にシモーヌ・ディナースタインがいるが、彼女のスタイルには慈しみや優美さが感じられるのに対し、ファブル-カーンはそのような母性的なものよりは幾分の力強さと陽性の語り口が感じられる。時に飛び跳ねたり舞い踊ったりするかのような愉悦的なタッチとアゴーギクがマズルカにピッタリである(そう言えば書いてて思い出したがバルボーザのマズルカ、最後の3枚目のupをすっかり忘れてまだだった。。。あっという間にライブラリに埋もれてしまったので発掘次第upします・・・スミマセン)。


即興曲も普段あまり耳にする機会はないが、これもいい。けっこうテンポを揺らすがスッと入ってくる。第2番の指回りも秀逸。ただ、イヤホンで聴いているとアンプロンプチュの第3番から鼻をすするような?音やドアかイスの軋むような音が気になってくる。・・・と思ったら、終演後に拍手が起きてようやくライヴと気付く(ショパンのプレリュード集など、彼女の録音はこういうライヴ録音ものが多い気がする)。最後の幻想即興曲は改めて聴くと気恥ずかしくなるが、意外にプロのピアニストでも(だから?)感激する演奏は少ない中、キッチリと弾き上げる。トータルで収録時間が60分と短いのが少々残念か。


というわけで、ソナタも期待通りなかなか良かったし、マズルカは抜粋ものとしては極めて上質で、ショパン好きの方に十分オススメできる。どうでもいいが、上の画像を検索してたら、まさかのハイレゾ音源が配信されているのを見つけてしまった。下のところから英語版のサイト?が開けたが、ちょっと躊躇してしまう。iTunesでハイレゾが買えるようになるといいのだが・・・。


追伸:2月のソコロフに続いて3月にはブニアティシヴィリがラフマニノフの3番をパーヴォ・ヤルヴィと出すらしく、嬉しい悲鳴である。


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