音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.44〜岡田博美・第2回日本国際音楽コンクールライヴ〜
2017-01-29-Sun  CATEGORY: 雑多な話題
忙しくてちょっと間が空いてしまった。



財布の紐が緩んだ年末年始前後に購入した盤を順次聴いている。あまりに大量にあるので全部「聴いた」と言えるまで3ヶ月はかかりそうだ(なぜかこの冬はロックをメインで買っていたが・・・)。今日はそんな中でもレコードを取り上げる。


okadasolo


岡田博美『IMCJ イン ライブ』と題されたアルバムで、以前紹介したレコードのソロ部門の録音である。今時、こんなレコードを喜んで買うのは私くらいなものなのだろうか、ヤフオクで帯付き美品が500円であった。


収録曲はラヴェル/夜のガスパール、間宮芳生/ディフェレンシアス、バルトーク/ピアノソナタ、シマノフスキ/メトープである。岡田博美はブラームスのパガニーニ変奏曲やこの「夜のガスパール」など、コンクール挑戦時代のレパートリーである名うての難曲を後年スタジオ録音していないのが残念。そんなわけで興味深く聴かせてもらった。


ラヴェルは予想通りメチャクチャ巧い。ほとんどミスらしいミスもない。全体的にテンポが速い。5:30/5:43/8:34であるから、特に「オンディーヌ」の速さは際立っている(私の手持ち盤で最短)。急速部分が猛烈に速いというよりは、淡々と進む感じで体感的にはそれほどでもない。緩徐部分を早歩きで通り過ぎる感じ。「スカルボ」も鮮やかだが、名演数多のこの曲にあって、細部の精度ではコンクールライヴということを考えると少々部が悪いか。マズいのが「絞首台」で、この曲はとにかくシュフのコンサートでの空前絶後の名演が記憶にあるだけに、この味気なさは頂けない。しかし、とんでもないテクニシャンだと思う。


間宮芳生の「ディフェレンシアス」はコンクール委嘱作品。詳しくコメントできないが、打撃系っぽい面白さもあって意外と聴ける。バルトークのソナタはあまり聴かない曲なのでこれも苦しい感想になるが、岡田氏の「熱っぽいところ」が聴ける面白い演奏。最後のシマノフスキ、これが非常に良い演奏で、楽譜の風景の不破さんが書かれているシマノフスキのソナタの話を思い出した(このレアなCD、探して見つけて買ったが音が悪く、音源だけ取り込んで手放してしまった。ちなみに岡田氏は第3番を弾いている)。


まあ兎にも角にも、埋もれさせるには惜しい演奏である。これもお年玉行きかな(10周年記念継続中なので、年始以外でも蔵出し予定)。
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