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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

最近聴いている音楽 vol.41〜シューベルトのピアノソナタ〜

以前書いたように、冬にはシューベルトのピアノソナタにはよく似合う。最近はポール・ルイス一択だったが、久々に手持ちの他盤を引っ張り出して聴いてみた。


1つ目はヴォロドスの18番。


スクリャービンのソナタ第10番でも感じたが、この地球上でも最高峰の指回りの持ち主によるシューベルト、どことなく暑苦しい。音が硬質系のルイスに比べ、柔らかく暖色系の音色のせいもある(恰幅の良い体型からくる先入観かもしれないが−−−)。ともかく結構前のリスト集で感じた凛とした深い精神性を感じさせるような印象ではない。第2楽章も上手いことは上手いのだが、心に響いてこない。不思議だ。彼のリストハン狂2番のラッサン部分のような、もて余してる感じ。よくよく考えてみると、彼の録音はその技巧とポテンシャルの割にあまり高く評価できる盤が少ない気がする(ラフ3で持ち上げといてなんだが)。録音数もそこまで多くないように思うし、最近作もなぜモンポウ?と思わざるをえない(素晴らしいのかもしれないが、まだ聴いていない)。同年代の同じ宇宙人キーシンのような網羅的な録音を行っていないのだから、彼にはもっと上の質のものを求めてしまう。


2つ目はボレットの14番。


10年ほど前、Amazon等では手に入りづらく1万円近くの値が付いていた。ユニオンやヤフオクでも全く見かけなかったが、私は運良く近所の図書館で借りることができた。それが今では再発されて新品の輸入盤で1000円を切る価格で手に入る。


この曲はルイスの名演があるだけにどうしても厳しい聴き方になってしまう。まずとにかく音が硬い。カツカツしてて耳に優しくない。ボレットと言えば美音というイメージがあるのに、和音も麗しくない。1988年の録音で当時74歳だから仕方ないのかもしれない。歌い方は流石の上手さであるが、この曲は張り詰めた緊張感を表出するためにある程度テンポを上げる必要があると思っているので、その点で物足りない。特に終楽章は4分45秒のライヒェルト盤に比べ、6分19秒と「ほとんど別な曲」並みに遅く、かったるいことこの上ない。ボレットはついでにラフ3(再録音の方)も評価を4つ星から1つ下げて3つ星に変えさせてもらった。最近ラフ3の耳が肥えているので完全なとばっちりだ。

そんなわけで、今夜はないない尽くしになってしまった。こんな日もある。

(それにしても、いつになったらヴォンドラチェク届くのかな・・・)
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