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最近聴いている音楽 vol.31〜Paul Lewisのシューベルト再録音〜
2016-12-16-Fri  CATEGORY: 雑多な話題
年の瀬ともなると流石に忙しい。少し間が開いてしまったが、以前の寡黙さに比べれば相当マシだ。まさかの早朝更新にチャレンジする。




冬になると無性にシューベルトが聴きたくなる。




私にとってシューベルトのピアノソナタはロマン派というより古典派的な曲という印象を持っていて、叙情性は少なめだが凛とした佇まいが冬のもの佗しさにピッタリだと思っている。家人は「歌曲で有名なのに、ソナタには全然歌を感じない」と言って弾くどころか聴くことすらない。実は私も始めは同じ意見でシューベルトの良さがわからなかった。それがkyushimaさんのレビューを読み、ベートーヴェン的(端正で古典派的)な解釈でカッチリと弾くポール・ルイスの演奏を聴いて考えを改めた。ピアノソナタに関しては聴けば聴くほど味の出る渋い作曲家だと思った。だから、アヴィラム・ライヒェルトのクライバーンコンクールライヴの思い切りロマンに傾いた演奏はそれほど好きではない。


そんな中、ポール・ルイスがシューベルトのソナタを再録音していることを知った。それも、14番と19番である。早速、旧盤と聴き比べしてみた。まだそれぞれ2回ずつ聴いただけだが、前回との違いが大きいのが14番。特に終楽章はkyushimaさんのレビューを読んだのかと思わせるほどで、テンポが1割ほどupしており、切迫感がより出ている(演奏時間が30秒ほど短い!)。両方とも演奏が「濃ゆい」感じで、フォルテでの微妙なタメがほんの少し長くなった気がする。

今回も録音が(イヤホンで聴いただけだが)非常に良く、ルイスの(メルニコフと同系統の)繊細なタッチが美しく映えている。流石HMFである。旧盤とどちらが良いかはまだ判断しかねるが(「ほとんど同じ」という人もいるかも)、今回も再び素晴らしい演奏を聴かせてくれていると思う。


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