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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

最近聴いている音楽 vol.27〜マツーエフのプロコ3番〜

昨日聴いていた分を昨夜中に上げられなかったので、今日は書ける時に書く作戦。



プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番も「コレだ」と言えるお気に入り盤がなかなか見つからない。演奏頻度に比して良い演奏が少ないのも、聴きすぎて逆に耳が肥えてしまっているからなのだろうか。何度か手持ちのオススメを書いた記憶があるが、今のところバルト盤かアルゲリッチ(アバド)盤が候補である。デミジェンコはスピード不足、エル=バシャはややキレ不足(期待し過ぎ)な感じだ。ペトロフのコンチェルト・ディスコグラフィーのところであげたヤツもイマイチ乗り切れない。


そこで、先日NHKでやっていたプロコ2番を観て感銘を受けたマツーエフの3番にチャレンジしてみた。


マツーエフは私にとって評価の難しいピアニストで、「ブッ飛んだ指回り」「特濃ロシア演歌」なところが時に合わないことがある。それでもメフィストやダンテは純粋に技巧の素晴らしさを楽しめる好盤だ。さて、オケはラフ3の時と同様、ゲルギエフ&マリインスキー劇場管。

聴いてみて予想通り、強弱・緩急のメリハリが激しく、バリバリのテクニックでガンガン攻めまくる。第1楽章で最初の主題の再現部(その直前は速過ぎて音が団子になってる)とその後の緩徐部分の落差が大きいところなど気になるが、全楽章を通じて急速部分は手持ちで最速ではないか。第2楽章終わりのオクターヴも凄まじい。終楽章も気合い入りまくりで、終盤のグリッサンド連発のところからはロケットのように爆進する。理屈抜きで大興奮だ。先日書いたムストネンとは全く演奏の方向性が違う。渾身の演奏に輪をかけて嬉しいのは、ピアノの音がやたらと近いこと。楽章や場面によってピアノとの距離というか音質が変わってる気もするが、ピアノの下に潜り込んで聴いているような錯覚に陥る箇所もあったりして、オケの咆哮に負けてない(勿論、マツーエフのタッチが凄まじいのもある)。第2楽章では微妙にトランペットが出遅れてる感じもしたり、ところどころオケとズレてるところがある気もするが、些細な問題で感激の1枚である。俄然ベストに躍り出た感じだ。


私はマツーエフのテンポを結構揺らすところがけっこう苦手だったりして、プロコのソナタ7番ももう少しビートを活かして欲しいと思っていた。今回と同じコンビで録音したラフ3、旧盤のラフ3も、彼の描くロマンがどこか合わないところがあって残念だったのだが、テレビで見たプロコの2番とこの3番は曲のおかげなのか、しっくりハマる感じだ。是非早いところ2番も録音して欲しいと思う。決定盤になりそうな予感がしている。

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