音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.4〜インディー・ギターロックバンドと私〜
2016-11-15-Tue  CATEGORY: 雑多な話題
世に出回っている音楽には理解しがたいことが放置されていることがある。



アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のアルバムを聴いていて、そんなことをふと思い出した。(このブログはクラシックファンの方が多いと思うが)もし、アジカンの『未来の破片』か『君繋ファイブエム』というシングルかアルバムをお持ちだったら、その中の「その訳を」という曲を聴いてみて頂きたい。何かお気付きにならないだろうか?この曲には、


明らかなノイズが残されたままなのだ。


3分27秒辺りで左chから「プチッ」というか「パキャッ」という感じのノイズが一瞬入る。最初にシングルのカップリングで発売されて聴いた時からずっと気になっていた。ところがその後、アルバムに同曲が収録されてもノイズは乗ったままである。この曲は2003年に世に出たが、当時から今に至るまでネットでも一切話題になっていないのが不思議で仕方がない。現在、検索をかけて出てくるコメントは、2004年に私が某掲示板にコメントしたものだけである(恥)それにしても、こんなガサツな事態が現代で放置されるとは思わなかった。


アジカンは2000年代始めのギターバンドブームの中心的な存在で、当時は(今もだが)本当に大好きだった。新宿にあった頃のリキッドルームでデビューしたての彼らのライヴも観た。NHKスタジオでのライヴアルバムは最近特に愛聴している。


あの頃は渋谷DESEOなどにインディーズのロックバンドを観によく出かけていた。覚えているだけでも、BOWL(2005年にメジャーデビュー。解散後Voのマルヤマ氏はその後「赤靴」結成するも2012年活動休止)やメンバーが慶応帰国子女(だったはず)のKUSS(のちにSleepyhead Jaimie)、本八幡サードステージを根城にしていたツインG&Voでリーダーが東大卒(多分)のcarwatchingなど、極めて高いクオリティと個性を備えたバンドがたくさんあって本当に面白かった。carwatchingの「テレパシー」、KUSSの「フシギナチカラ」という曲は、ベストギターロックソング投票があったら1票を投じたいとさえ思う名曲である。



今日はそんなバンドの一つ、PASTIMEについて書きたい。



PASTIMEは2000年代の始めから半ば過ぎに活躍したバンドである。エモ/パンクと言われることも多いが、時にザクザク刻むギターリフとバスドラがズタタタと踏まれるさまはむしろハードロックの香りをわずかに漂わせていると個人的には思っている。インディーズ時代に出した『Tomorrow Never Lets Down』と『Rockstar For A Day』の2枚はiTunes storeでも購入可能なので、興味のある方は是非試聴してみて頂きたい。カタカナ英語丸出しのヴォーカルに拒否反応を起こされる向きもあろうが、聴き進めるにしたがって豊かなメロディとセンスの良いサウンドプロダクションに驚かされるだろう。この豊穣なメロディの宝庫のような2枚の作品はギターロック好きには聴き逃せない。


その後、彼らは2006年に『Band On The Run』、2007年に『Swinging in The Rain』を発表。これはメジャーから出したアルバムと思われる。最初の2枚を聴いたときから英語ではなく日本語で歌って欲しいと思っていた(何曲か日本語で歌った曲があり、それがまた素晴らしい)が、果たしてこのメジャー2枚は日本語で歌われている。しかし、インディーズの頃のような、ワクワクする疾走感とキャッチーなメロディは残念ながら薄まってしまった。アレンジが考え過ぎというか、売れることを意識しすぎた中途半端なプロデュースにもなってしまっている気がする。兎も角、インディーズから出した2枚のアルバムは私に取って間違いなしに傑作であり、メジャー盤の方ではなくこちらのほうが今でもiTunesで常時買えるというのはなんだか皮肉に感じる。



残念なことにこの紹介した全バンドが今は解散してしまった(Sleepyhead Jaimieは夫婦デュオとなって頑張っている)。おそらく青春のすべてをロックに捧げていたであろう彼らは、一体今どうしているのだろう?ネット配信が中心となってキャッチーな曲ばかり「買われ」てアルバム単位でCDが売れず、先細りしていく音楽業界にあって、彼らのようなロックバンドをこれからも応援したいと私は強く思っている。


そしてあの時ライヴハウスにいた1人のファンとして、音楽を愛する者の1人として、彼らに伝えたい。貴方達の音楽は、大物メジャーアーティストに勝るとも劣らない感動を与えてくれましたよ、と。

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