音楽好きの世迷い言
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最近聴いている音楽 vol.2〜レコードのビニ焼け〜
2016-11-13-Sun  CATEGORY: 雑多な話題
Schuchの「INVOCATION」(祈り)というアルバムは何度聴いても素晴らしすぎる。触れると壊れてしまいそうな繊細で儚い音像を見事に奏でている。知的な香りが漂うのも彼らしい。バッハ=ブゾーニの「来たれ、異教徒の救い主よ」だけは、(シュフのも相当な名演なのだが)ロマノフスキのブゾーニコンクールでのライヴにはかなわない。あれだけはなにかのミラクルが起きているとしか思えない。それを考えると、成人後のロマノフスキの演奏はやや物足りない)。以前出した「Nachtstucke」(夜)というアルバムと同じように、ロックで言うコンセプトアルバムになっているのも特徴的だ。「鐘」と「祈り」に関係したタイトルの曲を、順番も同じ作曲家の曲を固めずに考えて?収録している。昨日、自分で書いたリサイタル評を読んで彼の「熱情」が聴きたくなった。(熱量は違うものの)ルール・フェスでの録音が聴けるのがありがたい。


ジャズにおけるレコード選びに迷っている。同じ盤を何度も買い直す手間は、費用もかかるがストレスがハンパない。ロリンズの「サキコロ」のオリジナルLPはレコードファン垂涎の的であるが、ユニオンでもたまーに出る美品が20万overという病的な値段は、ジャズ黄金時代を過ごしたリアルタイマーでない人間には到底無理な価格だ(だから本当に同年代のジャズレコードマニアの方を見ると偉いと思う)。


そこで、ネット上でジャズ系HPで最も有名なひとつモアさんのこのページを見て、後期参入ユーザーはゴールドラベルの3rdプレスに殺到した。最近、ヤフオクで2度出たが1万を超えてしまった。私は吉祥寺ユニオンで1000円で見つけたがビニ焼けを起こしていてマトモに聴けるシロモノでなかった。ビニ焼けしていないと思われる盤を池袋ユニオンで見つけて電話したが、タッチの差?で幸運などなたかに買われてしまった。そして先月、ebayで送料込みで40ドルで買った3rdプレスが届いたがモノの見事にビニ焼けを起こしていた。察するに、販売時に付いていた内袋の時点ですでに「ダメ」なレコードであったのだろうと思う。このレコードは一体何枚買ったのだろう?美品をgetできるのはいつになるのか分からない。現在は2ndプレスでも美品はユニオンで5万overである。最近2枚ほど2ndが出て、どちらも4万円台だったと思うが、渋谷レアグルーヴユニオンに出た方は1ヶ月ほどで売れてしまった。5万近く出して2nd買うなら、20万出して1st買った方が後々うなされなさそうだが、本当に腹を括るしかないのだろうか。値段と耳の快楽と所有欲のバランスが取れているとは言いがたい。


さて、今アヴデーエワのダンテソナタを聴きながら書いているが(1度嫁に「日曜の朝からダンテなんてかけるな」と消されてしまったが彼女は仕事に出かけたのだ)、これは結構良い演奏ではないかと思う。音の響かせ方を考えている。テクも抜群ではないが、健闘している部類ではないか。個人的にはロルティ新旧盤、グレムザー、Krichel、チョ・ソンジン(浜コンライヴ)、松本和将を聴くが、そこに割って入るかどうかはまだ分からないものの、少なくとも2週間は手が伸びそうな盤だ。ただ、ショパコンで聴けた彼女らしい「揺れるような」個性的アゴーギクは聴かれず、色々な演奏の平均値を取ったような演奏になっているように思う。おそらく彼女は(ブラコン1番でツィメルマンがやったように)有名ピアニストの演奏を事前に聴いて参考にしたのではなかろうか。そんな風に勘ぐってしまった。ちなみに私は、先人の演奏を参考にしてもらって大いに結構だと思う(ゲキチやムストネン、レスチェンコ、あるいはポコルナ(笑)のような変わり者はどんな時代にも一定数いるだろうから、個性派が消えてしまうことはないだろう)。ちなみに私の愛するバルボーザもこの曲の演奏を残しているが、概ねkyushimaさんの仰る通りの演奏だ。しかしながら、この盤の本当の価値はその後に収録されているシューベルト=リストの編曲群にある。これこそはバルボーザの残した最も華やかな演奏のひとつだ。いつか詳しく書いてみたい。


ダンテソナタの次はエッカードシュタインの弾くメトネル「夜の風」。彼も大好きなピアニストで、Night Windも大好きな曲だ。アムラン盤で好きになったが、サラサラと流れるようにロシアを語るアムランとは違って、エッカードシュタインはロマンと知性の狭間でせめぎ合ういかにもドイツ人らしい演奏。ライヴだけあって、よりメリハリに傾いているのがこの曲には丁度良い。指回りも冴えている。名演だと思う。観客の拍手もスゴい。他にも夜の風は幾つか持っていて、知人から頂いたメジューエワさんの夜の風もあるのだが、棚に埋もれてしまった。サルベージしていつか聴き比べを書いてみたい。


しかし、こう考えるとアムランは偉い。世に演奏至難な曲を紹介しただけではなく、それらの曲の多くで未だファーストチョイスとなる演奏を残しているのだから。彼の素晴らしい演奏群も最近はまとめて聴く機会が減った。聴き直しも含めて、彼の膨大なアルバムのオススメ評を書くといいかもしれない。彼自作の「プレリュードとフーガ」、実は4回も(入手可能な)録音を残しているのは意外に知られていないかもしれない。いつか書きたい。書きたいことばかりだが、なかなか時間が取れない。忘れないようにブログのネタだけでも、このように書き記しておくだけでも意味がある。
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