音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
youtubeのヴォロドスによるラフマニノフ3番?
2013-10-21-Mon  CATEGORY: ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番聴き比べ
たまには趣向を変えた話題を。

知人から「youtubeにヴォロドスと思われるラフ3を上げてる人が居るのだが、これは本当にヴォロドスの演奏だろうか?」

という真贋の鑑定依頼メール?が届きました。

彼曰く、「全体的にテンポが遅く、展開部の和音連打も迫力に欠けるのでヴォロドス&レヴァインBPOとはかなり違いように感じる。相当に上手いピアニストなのはわかるが、果たして本当にヴォロドスなのか」とのことでした。


実際にレコーダーに録って聴いてみたところ(なかなか良い演奏なので、機会があれば皆さんも聴いてみてください)、確かに言われてみると市販されているヴォロドスの演奏とは違うような気もします。

私のチェックポイントは幾つかあるのですが、4つ星編で書いたように、展開部の和音連打の彼独特のリズム、カデンツァ後半の和音部分を聴けば判断できるだろうと思っていたのですが、前述の通り展開部でのスローダウンはまるでホロヴィッツのようですし、カデンツァもそれほどヴォロドスっぽくありません。困ってしまったのでもう少し細かく粗探しをしてみると、第1楽章の両手交差部の鮮やかさ、第2楽章の叙情性、終楽章出だしと中間部の急速音型での粒の揃い、そして何より全体を貫く深々とした和音の響きや、ライヴというのに高すぎる完成度から、やはりヴォロドスではないかなと思うに至りました。同程度のクオリティかつ同路線の解釈で弾けるピアニストと言えば、マツーエフならもっと行儀が悪く?味付けが濃いし、ブロンフマンならもう少し音ギレが悪くテンポが速めのはずです(というか、2度目に聴いた時「こんなにスゴい終楽章はヴォロドスしかいないじゃん」と思ってしまいました)。ひょっとしたら指揮のプレトニョフに沿った解釈なのかもしれませんね。録音も良く、こんな海賊盤が出てるのかな?と調べてみたら、どうやらネット配信による音源の模様です。

http://members3.jcom.home.ne.jp/0134942101/radio_e.html


余談ですが、結構前からニコラス・アンゲリッチのラフ3(ただし、終楽章のみ)も上がっていて、私が今までに聴いたすべてのラフ3の中で最速の凄まじいスピードで、大変オススメです。ただし、テンポが相当に揺れるので、トータルな評価としてはブロンフマン&ゲルギエフVPO来日公演に軍配を上げたくなりますが・・・。アンゲリッチは1992年の日本国際音コンでラフ3を弾いており(5位だったので、残念ながらコンクールCDに選ばれたのはブーレーズのピアノソナタ第2番の第1楽章。非常に激しい名演)、昔からのレパートリーのようなので是非メジャーオケと早いうちに録音を残して欲しいものです。


とまあ、大変実にならない話題でブログを書いてしまいましたが、ラフ3好きの方は聴いてみるとよいかもしれません。



※ついでのついでに、ペトロフが亡くなってから、彼のリサイタル音源を幾つか上げてくれる方がいて、どれも素晴らしいです。ライヴらしく活き活きとしたドン・ジョバンニなど大変オススメです。
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