音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近のレコードブーム〜RADIOHEAD 『OK COMPUTER』 20周年記念盤の発売によせて〜
2017-05-20-Sat  CATEGORY: コラム
以前にも書いたが、ここ2年ほどのレコードの値上がりは異常である。


特に、90年代以降のUKロックや比較的新しいインディ・オルタナティヴ物の価格上昇は著しい。具体例をほんの少し書いてみよう。

RIDE 『Nowhere』(1990) 5000円 → 10000円over
THE VERVE 『Urban Hymns』(1997) 5500円 → 9800円
RADIOHEAD 『OK Computer』(1997) 5500円 → 10000円
DOVES 『Lost Souls』(2000) 7000円 → 12000円

(ユニオンで掘りあさった全くの個人的な印象であることをお断りしておく。また、コンディションはユニオン表記でB表記EX以上のものと思って頂きたい(要は私が買ってもいいかなと思う状態)。勿論、すべてオリジナル盤の価格の変遷である。)

こんな具合で、私の好きな(そして多くの人が同様に好きそうな)アルバムが軒並み値上がりをしている。ここには挙げなかったが、ソニック・ユースやマニック・ストリート・プリーチャーズ、ミューズ、ベック、ヨ・ラ・テンゴ、PJハーヴェイ、スマパン(メロンコリーのミントが4万!)も凄まじい価格の上がりようだ。

思うに、90年代〜00年代にリアルタイムで音楽を聴いていた(私と同)世代がアラフォーとなり経済的な余裕が少しずつ出てきたことと、近年のレコードブームとが相まったのが主な要因ではないだろうか。



ところで、このようなブームに便乗して露骨に金儲けをする業者??が数多く現れたように思う。気のせいだといいのだが、どうやらそうでもなさそうだ。



例えば、車のCMで一気に火が付いたSuchmosの『THE BAY』の限定LPなどは、発売して2週間も経たないうちに入手できなくなった。それと同時に、アマゾンやヤフオクで2倍以上の値付けで売られる始末である。まあサチモスの場合はその音楽性とリスナーがアナログ寄りな人たちなために、極端な例なのかもしれないが(サチモスはデビュー初期からユニオンで騒がれており、私もCDは買っていたがまさかこんなにすぐ大物メジャーになってLPが買えなくなるとは・・・)。ともかく、小銭稼ぎでダフ屋のごとく話題盤を買い占められるのは本当のアナログファンにとっては痛いことだ。



ようやく本題。



レディオヘッドのOKコンピューターが20周年記念で再発売されることになった。ブートでしか聴けなかった幻の名曲『Lift』なども追加で収録されるというのだから、このアルバムを人生でNo.1の1枚に挙げる私にとって心穏やかではない事件である。


この大ニュースはGW中にリリースされたように記憶しているが、限定のブルー・ヴァイナル盤のみが、それから10日と経たないうちにあっという間にタワレコ、HMV、ユニオンで予約完売になった。私は出張に行ったりしてバタバタしており、「レディヘは大物だし、買えるだろう」と高をくくっていたところに予約すらできなくなり、顔面蒼白になった。焦って探すとAmazonのみまだ在庫があるようで、些か拍子抜けをした(しかしまだ買えるとは限らないが・・・)。もし購入を考えている方がいたら、早めにアマゾンで予約注文された方がよいと思う。ちなみに私は4種類のメディアすべてを注文してしまった。。。いずれ音源聴き比べに載せる予定だが、我ながらバカな所業だ。



さて、話のついでにRADIOHEADの『OK COMPUTER』のオリジナル盤レコードについて書きたい。

OK.jpg


厄介なことにこのアルバムはオリジナル盤が出た1997年にすでにリプレスされているので、オリジナル盤と再発盤を見分けるのが非常に難しい。この辺の事情はこちらのブログに詳しく書かれている。以前書いたように、Discogsの隆盛に伴ってどんどん情報が蓄積されていく様が、こちらにはリアルタイムで書かれていて本当に頭が下がる。


このレコードについて私の考えを書いておくと、『OK〜』のオリジナル盤は、Discogsにある通り、マトリックスが

Matrix / Runout (Run-out area A-side [hand-etched]): I Like You, You Are A Wonderful Person
Matrix / Runout (Run-out area A-side [hand-etched]): Vinyl Blair
Matrix / Runout (Run-out area A-side [machine-stamped]): D
Matrix / Runout (Run-out area A-side [machine-stamped]): NODATA 0X2A-1-1-

と表記されているものだと思う。幸いなことに、私の持っている盤がこれである。

1495274218289.jpg

1495275201973.jpg


というのも、ユニオンの買い取り冊子の目録で『OK』のところに「8552291表記無」という説明が近年追加されたのだ(それまではなかったはず・・・)。上記のブログによれば、この表記は「D」の文字の後に続くらしい(最新のDiscogsによるとNODATA 0X2A-1-1-のあとに続くようだが)。どちらにせよ、それはリプレス版になるようである。私のものはマト部分にこの表記が無いので、Discogsに従ってオリジナル盤と判断した(ちなみに重さを測ったところ丁度180gであった)。


1ヶ月先の『OK〜』20周年記念盤発売後には1997年当時のオリジナル盤が再び話題となり、価格が高騰することだろう。ユニオンで「UKオリジナル」と書いてあるものを買えば間違いないと思うが、ヤフオクその他で怪しい業者にリプレス版を掴まされる可能性がある。現に今「UK盤」とのみ書いて8000円を超える価格で出品されているレコードがある。値段だけ見るとオリジナル盤のように思えるが、上述したように1997年にプレスされたものはマトリックスを確認しないとオリジナルと判断できないので、このような商品には手を出さないほうがよいだろう。


騙される方が出ないことを願って、今回の記事を書いた次第である(勿論、私が全面的に間違っている可能性もあるので、詳しい方はご教示ください)。

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