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最近聴いている音楽 vol.17~Nikolas Unwin~
2016-11-28-Mon  CATEGORY: 雑多な話題
今日は週始めから忙しく、アルバム1枚半を聴くのがやっとだった。



たまにアルベニスの『イベリア』が聴きたくなる。本日選んだのはニコラス・アンウィン。例によって楽譜の風景の不破さんのサイトを見て興味を持ったピアニストだ。セビリアの聖体祭やラバピエスを鮮やかに弾いているということで聴いてみて以来、思い出したように聴いている。


イベリアは難曲として知られている。私が所有している音源はラローチャのDeccaの1986年の録音、岡田博美、それにアムランという実にベタな4枚だ。実演はアムランが来日してイベリアを演奏したときに紀尾井ホールだったかオペラシティだったかに聴きに行った。遅刻ギリギリで駆け付けたのだが、楽譜を見ながら演奏を聴いている高校生らしき少年がいて驚いたのを覚えている。アムランをもってしても、難曲というのが伝わってくる演奏だった。まあ彼の場合はレパートリーが膨大過ぎて、弾き込み具合が少ないのは致し方ないのかもしれない。特にラバピエスはモチャモチャしていて、アムランも苦い顔をして演奏していたような記憶がある。


そこでこのアンウィンである。彼の演奏を聴いてラバピエスの演奏は「こんな風な旋律だったのか!」と思わされるところが多々あった。セビリアやヘレスも同様である。勿論、ラローチャ、岡田博美、アムランという(よりによって)希代のテクニシャンが弾いているため、ベストの1枚とは言えないが(タッチの洗練さはやはりこれらの名手にはかなわない)、十分に傾聴に値する1枚だと思う。適切な分類か責任は持てないが、正統的?なラローチャ、冷静緻密な岡田、意外にユニークなのがアムランとしたら、アンウィンはそのどれとも似ていない。演奏にある種の絶対音楽的な表現を感じるというか、スペインの歌心満載のこの曲集を弾くのに少し本流を外したような…うまく言えないがそんな印象を受ける。まるでバッハや古典派の演奏を聴いているようだとまでは言わないが、そんな距離の置き方というか演奏アプローチが、この多種多様な和音の響きを備えた曲集にあって非常に清新な印象を与えてくれる。どうやらこれを録音した時期は日本に滞在していたらしく(録音場所そのものは海外のようだが)、日本の「わびさび」のような境地があったのかもしれない(とテキトーなことを書いてみる)。単に難しすぎるので、「弾くので精一杯」がこんな印象をもたらしたのかもしれないが・・・。他の3種も聴き比べたくなったので棚を漁らねば。


さて、実はメインで書きたいのはこの『イベリア』についてではない。本当に書きたいのはアンウィンによる『Damaseピアノ作品集』についてである。しかし、もう今日の締め切りが迫っているので、詳しくは明日。
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