音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
最近聴いている音楽 vol.13〜大雪とロシアン・ピアニズム〜
2016-11-24-Thu  CATEGORY: 雑多な話題
なんでも東京では54年ぶりの大雪だそうで。


北海道生まれの私にとって雪は珍しくもなんともないはずなのだが、気分は悪くない。よく考えたら今年で東京がいちばん長い居住地になってしまった。そんな今朝の出勤は大変だったので、ゆっくりと音楽を聴く余裕もなかった。


冬になるとクラシックが聴きたくなる。哀愁の漂う短調がよい。となるとやはりロシア作品だ。パガニーニ超絶の流れから、本日のメインはペトロフのラフ3を久々に聴くことにした。なぜこの音源を持っているのか忘れてしまったが、日本でのコンサートのはずだ(iTunesのライブラリには日時が書いてなかったが、ディスクの方には記載があり、見ればわかるはずだ。棚から見付かればの話だが)。ペトロフはその技巧ゆえかコンチェルトでは余裕こきすぎのところがあり、テンポが遅く落ち着いてしまっていて個人的にはあまり好きなタイプの演奏ではなかった記憶がある。


けれども数年ぶりに聴いてみて、恰幅良くじっくりと味わい深く弾き進めるさまが意外にも大雪にマッチしており、随分と感傷的な気分に浸ることができた。「我ながら歳を取ったな」と感じた。他盤では聴かれない内声を強調してみたり、ossiaのカデンツァの後半の和音部分では、一部音を追加してさらにブ厚い響きになっているところなど(あの箇所に音を足すとは・・・)、ここの凄みは私の知る演奏の中でも唯一無二である。終楽章の例の重音上がりのところも(よく聴こえないが)カツァリス・ドノホーとは違う音の追加をしているようにも聴こえる(あるいは出だしだけ重音にしている?)。


自分の趣味の変化に少し驚いて、以前紹介した同路線の演奏と思われるソコロフ盤の第1楽章を聴いた。ソコロフの方がメリハリを付けていて、演奏のイメージは目鼻立ちが良い感じ。解釈は標準的だが、急き込んだり勿体ぶったりロマン的な語り口の落差が随分ある。今の気分は、演奏を通して一貫性のあるペトロフの方だろうか。


ニコライつながりで、ニコライ・トカレフのマイナーレーベル(MusikLeben)からのリストのドン・ジョバンニ幻想曲を久々に聴く。気が付くといつの間にか彼の若かりし頃のマイナー盤が集まっていた。彼を聴くのも久しぶりだ。金属的なピアノの音色をザックザクに響かせまくりで、急速部分の迫力が十分。歌の部分ではやたらとテンポを落として少しわざとらしい。特に「お手をどうぞ」はやたら遅い。最後の部分などやけに勿体ぶるのでピアノがギィンギィン唸っている。これが彼の芸風だ。ライヴのせいかとにかくガンガン攻めまくりでタッチは洗練されているとは言いがたいが、ミスも少なく、彼のファンにはたまらないだろう。


それと、すっかり忘れていたがライブラリを整理していてメトネルの1番、ジューコフの演奏を見つけた。バラキエフとリムスキー=コルサコフのコンチェルトも入っているというお徳盤である。これは確かニコラーエワ盤を見つける前によく聴いていた盤のはずだ。だから、最近の連続更新で書いた「アレクセーエフの演奏」というのは間違いかもしれない(遺作のピアノ五重奏曲だったか・・・見付からない)。明日ジューコフのこの盤を久々に聴いてみようと思う。
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