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エリザベート王妃国際ピアノコンクール2013 disc2
2013-11-27-Wed  CATEGORY: 音盤紹介
先日に続いて、エリザベート国際2013のDisc2をご紹介。

収録曲は、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 op.14-1、ラヴェル:夜のガスパール、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 op.110、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番ハ短調 op.29で、演奏は第2位のレミ・ジュニエがベトソナの9番とプロコ4番、第3位のマテウシュ・ボロヴィアクがラヴェルとベトソナ31番です。


まずはジュニエのベートーヴェンの9番。出だしから羽根が付いたような軽やかなタッチで技術的にしっかりしていて、それでいて情感の付け方も上手い。1枚目のギルトブルクでガッカリしていたところだったので、俄然惹き付けられます。カッチリと弾いて欲しいところはキビキビと弾き進み、ベートーヴェンのツボを押さえてます。お次はプロコ4番。これはほっとんど聴かない曲なんですが、よくよく耳を傾けてみると捉えどころが無い曲です。演奏は悪くないのはよく分かるのですが、正直言って曲がどうしようもない感じ。これは古い習作の焼き直しなんですね。

続いてボロヴィアク。ラヴェルの夜のガスパールという難曲を持ってくるとはやってくれそうです。果たして、オンディーヌから先ほどのジュニエを上回る技巧が全開。タッチが非常に繊細で、細部まで粒が揃っていて弾き飛ばすところがありません。絞首台では音楽性の豊かさも見せ付けています。テクに加えてセンスもあるようです。お待ちかねのスカルボは期待通りに胸がすく鮮やかな演奏!勿論、この曲の名演として挙げられるロルティ、ポゴレリチ、シュフ(実演も凄かった)、ティエンポ、グロヴナー等のスタジオ録音の完成度にはかないませんが、ライヴでこれだけ聴かせるのはスゴい。ベートーヴェンの31番も同様。どこの部分を取っても表情付けがされていて、それでいてリズムの推進力が素晴らしい。どこかアンデルジェフスキを思わせる入念な解釈を感じます(そう言えば、2人とも同郷)。この曲は大好きでついつい辛口になってしまうのですが、非常に気に入りました。終楽章の畳みかけるところでは非凡なスピードで駆け抜けて行きつつも、後期ベトソナらしい格調の高さを失いません。ひとつだけ惜しいのが、和音が若干美しくないこと。音のバランスが少しイマイチな感じがします。指はよく回るけど和音は苦手?この曲はアンデルジェフスキや音質抜群のパールをよく聴くのですが、この演奏もよく聴くことになりそうです。


というわけで、2枚目は大当たりという感じ。プロコの4番だけが理解できないものの、2人とも4枚目でバッハのパルティータを演奏しているので、期待してよさそうです。
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