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未CD化のレコードあれこれ~ショパン編~
2012-05-20-Sun  CATEGORY: 廃盤再発推進委員会
ショパンのソナタの聴き比べをしようと思ってフー・ツォン(Fou Ts'ong)の古いレコードを久々に聴いてみたら、未だにCD化されていないと思われる好盤が幾つか出てきたので、それをネタにエントリーを立ててみようと思いました。とりあえず今回はショパンの未CD化LPで気に入っているものをご紹介します。以下でCD化されているレコードがありましたら是非ご一報頂けると幸いです。



まずはそのフー・ツォンのレコードから。この人はショパンのノクターンが名盤として有名(入手困難)ですが、確かに素晴らしい。それを再発してもらうと共に、是非未だCD化されていないレコードも復刻して欲しいと思います。始めはショパンのソナタ第3番。

フー・ツォンソナタ

ネットでほとんど情報を見かけませんが、ebayなどではいつも売りに出ています。録音は59年と古く、小ホールの少し離れた位置で聴いてるような遠い音像でよくないものの、演奏はかなり良いです。骨太でしっかりとした歌い方が印象的です。


続いてエチュード。

フー・ツォンエチュード1

フー・ツォンエチュード2

激レアとして評判らしいですが、ebayではたまに見かけます。入手した時は続けざまに2枚手に入れたので実際にはそこまで入手困難ではないかも。演奏は非常に良いです。やはり線の太い、ガッチリとしたタッチで明晰に弾ききっています。10-1からして意外なほど力強く、10-3など「別れよう!」とサッパリ男らしく健康的に訴えかけてくる感じ。10-5、25-2も安定した羽根のようなタッチが印象的。10-12、25-11、25-12も重量感のある打鍵で迫力があります。10-4、10-6など、解釈なのかもしれませんがやや重いかなと感じます。どちらかと言えば長調の曲のほうが彼の語り口とマッチしてます。テクニック的には全曲を完全に手中にしていて楽々と弾いてる感じで凄まじいです。彼のレコードの中では真っ先にCD化すべき名盤でしょう。


フー・ツォンの最後はプレリュード。

フー・ツォンプレリュード

本当の激レアはこちらの方ではないかと思うのですが、youtubeで親切な人が全曲上げてくれているようです。こちらはけっこう個性的というか止まりそうなルバートなど振幅の大きいロマンティックな演奏。

他にもフー・ツォンのショパンのLPはバラード全曲と前奏曲等の入ったものなどがありますが、未入手。ebayなどではけっこう見かけるのでそのうち入手したいと思ってます。



続いては日本人、山崎孝のショパン・エチュード。



デジタルなショパンのジャケが購買意欲を萎えさせますが、流石エチュードの校訂をしているだけあって演奏はなかなか聴きごたえがあります。10-1は後半疲れてきたのかわずかにテンポが落ちるものの、きっちりしていて明晰。10-2は少し遅め。10-3も情感たっぷり。10-4は最後の最後で一か所左手が抜け落ちてる?…細かく聴けば粗は出てきますが、それでもこの弾きっぷりは是としたい内容。全体的に遅めのテンポで、エチュード的な要素よりも音楽性の面を重視している感じで、Op.25の方が出来がいい。じっくり聴けるタイプの演奏です。



エチュードと言えば、真っ先にCD化しなければならないのがウェルナー・ハース(Werner Haas)のこのLP。

DSCN2283.jpg

「なぜこの素晴らしい演奏がCDになってないの?」というネットの声が多数の超名盤です。ロマンに傾き過ぎず端正にカッチリ弾いた模範的な演奏なので、教育者にもウケが良いとか。特に凄いのがOp.10。洗練された清潔感のあるテクニックが全開(ちなみにOp.10だけを1枚に録音した高音質LPが出ています。素晴らしい)。これは今回紹介したレコードの中でもいの一番にCD化すべき内容でしょう。※2014/12/4追記iTunesでダウンロード販売されているようです。これは朗報!



お次は若かりしダン・タイ・ソンのショパンアルバム。



ソナタ第3番、エチュードと前奏曲が数曲にノクターンOp.27-2が収録されています。このソナタ3番は以前にもちょっと書きましたが、近年出た勿体付け過ぎな新録音よりもストレートでそれでいてテクニックも洗練されていて、正統派の名演だと思います。なぜこのレコードをCD化しなかったのか不思議に思います。



ソナタ第3番では、kyushimaさんがCD化して欲しいレコードとして紹介されているワイセンベルクのこのLP。

DSCN2292.jpg

センチメンタルとは無縁の潔い演奏で、特に終楽章は高速テンポで縦横無尽にザクザクのキレキレ。この曲のベタつき加減と湿っぽさが苦手な方には最高にオススメです。併録のスケルツォも同様の見事な演奏。哀しいことに彼もついに亡くなってしまいました。



こちらは前回の記事で紹介したアントニオ・バルボーザのポロネーズ集。

DSCN2282.jpg

聴き直してみましたが、やはりこのピアニストは凄い。彼の音源は全てCD化すべきです。ebayやCD&LP.comなどでよく見かけるのはワルツ集とスケルツォ集。それに比べてこのポロネーズ集はソナタ集と並んで激レアで、滅多に出てきません(ちょくちょく探してる実感から)。ワルツ集は持ってるはずなのにどこかに行ってしまいました(泣)買い直さねば。彼はソナタ・スケルツォ・ワルツ・マズルカ・ポロネーズと録音してるので、ひょっとしたらバラードやエチュードも録音してないのかなとの淡い期待をしているのですが、全く情報がない。



最後にご紹介するのはアレクサンドル・スロボヂャニク(Alexander Slobodyanik)のショパン・エチュード。



第3回チャイコフスキーコンクール(1966年)で第4位に入っており、EMIからショパンの3番でデビューしたAlexの父親です。これが個人的にかなりイイです。ライヴということもあり、1曲1曲の完成度を聴くのではなく全曲通してひとまとまりに聴かせます。数多のスタジオ録音と比較すれば多少雑なところがありますが、ライヴであることを考えると完成度は高いし、いかにもロシア的な推進力というか迫力ある情緒に溢れています。ショパンらしくはないですが個人的に愛聴しています。全然関係ありませんが、映画俳優並みの相当なイケメンです(息子の方は顔も演奏も父親には勝ててません)。彼は2008年に65歳の若さで不慮の死を遂げたということで、大変残念です。


というわけで、気が向いたら他の作曲家のレコードについても書こうかなと思います。


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