音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
Youtube すげえ
2010-01-13-Wed  CATEGORY: 雑多な話題
Youtube、凄いです。インターネット黎明期の前世紀末、ピロロロロと電話回線を塞いでネットしてた頃からは信じられないほど時代は進化しています。こんなに素晴らしい音源がネットにタダで落ちているとは、なんて素晴らしい時代なんでしょう。


というわけで、久々の更新はyoutubeで見つけた素晴らしい演奏やレア音源をシリーズでご紹介。お手軽にmp4へ変換する方法も載せておきます。リンク切れ及び動画削除についてはご容赦下さい。



1. ツィメルマンの1984年ザルツブルク・ライヴでのショパン・ピアノソナタ第2番


Krystian Zimerman(クリスティアン・ツィメルマン(ツィマーマン))はショパン・コンクールの覇者でありながら、未だにショパンのピアノソナタを録音しておらず、クラシック愛好家をやきもきさせていますが、これはツィメルマンが現在のような大ピアニストへと成長を遂げていく27歳の時のライブ音源。動画はありませんが、2006年に私が実演で聴いたツィメルマンのソナタ2番とほぼ同じ解釈なので、彼の演奏で間違いはないと思われます。


http://www.youtube.com/watch?v=ihjDQbMTZIo&feature=related


第1楽章は彼らしくかなり身振りの大きいアゴーギク。現在のようなシリアス過ぎる感じではありませんが、しかし音が綺麗で解釈も正統的。第2楽章は最初の上昇音型が軽めの打鍵ですがそのあとは意外に力強い。跳躍でちょっと音が空くのが惜しい。第3楽章はモタレるギリギリのバランスで丁寧に弾き上げた好演です(実演はたっぷりと深刻に歌いあげていて聴き手に緊張感を要求する演奏でした)。終楽章も疾風のような急速音型をこだわって弾いていて良いです。


これはただ単に貴重なだけでなく、ツィメルマン好きは聴き逃すわけにはいかない演奏だと思います。音質も決して良くはありませんが十分に鑑賞に耐えうるものです。ちなみに、こちらのページでは日本で放映された近年のコンサート(2007年)の演奏が聴けます。ベートーヴェンの悲愴です(ちなみにモーツァルトのソナタも聴けます)。


http://www.youtube.com/watch?v=TzQlx0ZtmMY&feature=related


☆ youtubeから音源データだけを落として保存するには、下記のページにyoutubeの保存したい動画のリンクをコピペするだけでOK。やや重いですが、超便利です。


http://www.dirpy.com/



2.ガヴリーロフのショパン・プロコフィエフ・スクリャービン


お次はショパンつながりでAndrei Gavrilovの弾くソナタ2番。


これが相当に凄い。彼の弾くショパンのソナタ2番は3種類あるのですが、そのどれよりも勢いがあります。演奏時間からして最速で、いわゆるショパンらしい繊細さは望むべくもないものの、まるでリストかラフマニノフを聴いているかのような怒涛の攻めで聴き応え十分。現代の技巧派、例えばキーシンの精密機械のような精緻な演奏と比べると、どこか工業用ミシンがガチャガチャと激しく動いているような印象はありますが、それがゆえに迫力に満ちています。音質的にはサーッというノイズが乗っているのが残念。


http://www.youtube.com/watch?v=JTXzDuwCM_A


次のバラード4番の公式に存在する2種を上回る熱い演奏。特にストレッタの高速和音連打は目を疑うほどのスピード。

http://www.youtube.com/watch?v=r0YAeMqd-d4&feature=related


さらに凄いのは、プロコフィエフのソナタ8番。これもEMI盤・DG盤の2種類がありますが、それらを上回る凄まじい演奏です(EMI盤のLPは所有しているのですが、CD化されているのかどうか不明。中古屋で見かけたこともなくネットでも情報が見つからなかったので、ご存知の方は是非ご教示下さい)。特に終楽章の終わりはインテンポで攻めまくり、まさに音の洪水。完成度も高く、この頃のガヴリーロフが持っていた強靭なエネルギーを感じることができる名演と言えるでしょう。


http://www.youtube.com/watch?v=ncOJTGjrgMs&feature=related


続いてスクリャービンのソナタ4番がこれまた驚異的な演奏です。この曲はフィリップスから出た『グレート・ピアニスト・シリーズ』の中で初めてCD化され、アムラン盤と並んで同曲の決定的演奏として個人的に愛聴していましたが、TVライブということもあってかそれを上回る熱い演演。


http://www.youtube.com/watch?v=y36Yesh1qpc


彼の他の演奏では録音が存在しないスクリャービンのエチュードOp.42-5や、豪快に歌い上げるラフマニノフのエレジーなどが秀逸。一時期、表舞台から姿を消した彼ですが、この素晴らしい時代の演奏はいつまでも輝き続けることでしょう。



3.ヴォロドスのリスト=ヴォロドス・ダンテソナタ


Arcadi Volodosこそは、数多存在する現代技巧派ピアニストの中でも最高度に完成されたテクニックを誇る1人だと個人的に確信しているのですが、この動画は(まだ彼が録音していない)リストのダンテソナタを、彼らしいエゲツナイ?編曲で弾き倒した圧巻の演奏です。


http://www.youtube.com/watch?v=xW13R22qwN0


頻出する3度の和音で駆けて行くところのスピードも相当なものですし、多少暑苦しい感じはするものの語り口にもセンスも感じます。それにしても音の増やし方が悪趣味一歩手前で、個人的にはリストの原曲のままの方が良いかも(苦笑)演奏時間の関係で2partに分かれていますが、動画の編集が上手く成されているので、普通に落としただけでmp4ファイルとして十分に楽しむことができます。


彼のほかの演奏では、映像がないのでヴォロドスとは完全に特定できないものの、スクリャービンの幻想曲が比較的良い音質で素晴らしい。


http://www.youtube.com/watch?v=UsOJGK5Dm3M


未だ録音されていないラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も秀逸極まりないのですが、4partに分かれている動画の切れ目がまずく(前楽章に被せて切ってしまっている)、波形編集ソフトで切り貼りを試みたものの細かな編集が面倒で断念しました。


締めはラフマニノフ=ヴォロドスによるイタリアン・ポルカ。ピアノが壊れんばかりに壮絶にブッ叩き、終演後は特大のビフテキを平らげたような満面のデブの笑み。


http://www.youtube.com/watch?v=6lzxQP1cf08

というわけで、第1回目は有名ピアニストのレア?音源に絞ってご紹介しました。次回は知られざる若手ピアニストの驚愕の演奏をお伝えする予定です。皆さんも良い動画を見つけたら是非教えて下さい。


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