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イム・ドンヒョクによるバッハ・アルバム
2008-09-07-Sun  CATEGORY: 音盤紹介
久々の更新。今回は2005年のショパンコンクールで第3位になったイム・ドンヒョクのバッハ集です。曲はゴルトベルク変奏曲にシャコンヌ(ブゾーニ編)。好みの内容だったので、期待を持って聴きました。


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まずゴルトベルクですが、これがかなりいいです。EMIにしては録音が優秀で(失礼)、適度な残響と明晰なピアノの繊細な音が捉えられています。基本的に、慣習で遅めに弾かれる曲は極端に遅く、技巧的な曲は軽快に速く弾くというメリハリのある内容です。第5変奏は細かなフレーズが心地良い。第8変奏もタッチが絶妙。針の先でつついたようなタッチが印象的です。第11変奏は点描派のような音色。第10変奏のフゲッタは声部の弾き分けが見事。第20変奏もグールドみたい。


逆に、第6・9・13・15・19・25変奏がやたらと遅い。音楽性はなかなかのものがあるように感じられるので聴いていてそこまで不快にはなりませんが、特に第25変奏はいくらなんでも遅すぎ。速い変奏の後に遅い変奏が来る場合は、トラック間の空白をやけに取っていて不自然。最終変奏のクォドリベットも前の変奏とのテンポのつながりが希薄で、ガクッと落ちるテンポのせいで緊張感というか崇高さが失われている感があるのが残念。ちなみに繰り返しは第1・3・4・10・12・18・22変奏の前半のみ行っています(最終変奏は全後半ともに繰り返しています)。第1変奏は2回目の繰り返しでアルペジオに細かなトリルを入れるという味なことをしてます。全体として、彼らしい技巧が冴えており、歌心もあって気に入りました。


続いてシャコンヌ。これは色々な録音を聴いているので容易には満足できないのですが、それを差し引いても少し残念な出来。まずテンポがやけに遅いです。16分台というのは、手持ちの中でデミジェンコ盤に次ぐ遅さ。それとゴルトベルクでも感じたことですが、各変奏ごとにテンポがかなり変わっていてイマイチ曲に乗りきれません。テクニックはあるので、もっとストレートに弾いて欲しかったのですが・・・。急速部分の指回りは相当なもの。ただ、弱音に神経を使いすぎてダイナミックさにかけるきらいはあります。第Ⅰ部の後半ではossiaの方(ブ厚い和音のほう)を弾いています。第Ⅱ部はゴルトベルクで感じた緩徐部分のモタつきぶりが気になってあまり楽しめませんでした。彼は遅い部分は特に遅く弾くという特徴があるような気がします。


というわけで、シャコンヌはちょっと惜しかったかなという気はしますが、ゴルトベルクはなかなかの出来で、バッハ好きの方には結構オススメです。
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