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The melody at night, with you

音楽好きの世迷い言

木野雅之のバッハ・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲

またヴァイオリンの盤をご紹介。日本人ヴァイオリニストの木野雅之によるバッハの無伴奏ヴァイオリンです。分売されており、画像はパルティータの方です。






聴いてみましたが、オーソドックスの極みと言える演奏です。派手な身振りや主張の強い解釈などは微塵も無く、ともすれば地味極まりない演奏ですが、むしろその淡々としたバッハが日本的な耽美さを演出しているような気がします(どうも僕は日本人の弾くバッハにシンパシーを感じることが多いです)。テンポの揺れもほとんどなく、1音1音大切に考えて弾いていることが伝わってきます。


パルティータ第1番は女性的な丸みを帯びた音色が印象的。弓圧はきつめなのですが、やや多めの残響のせいか耳にはスッと入ってきます。テンポは速めですが、そっけないという感じはせず、前述したように表現は考え抜かれているという感じ。シャコンヌは14:06で、技巧的にもキレがあってなかなか良い演奏です。ところどころガチガチに弾かれている箇所もありますが、急速部分や重音部分にも安定感があります。パルティータ第3番は一番良い出来。所々メトロノーム的な箇所もありますが、音の運びに余裕が感じられ、それでいて歌心もあります。ソナタ集の方は全体的に硬さが目立つ感じ。というわけで、かなり質の高い全集と言えるでしょう。日本人好みの演奏だと思います。
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