音楽好きの世迷い言
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平尾貴四男作品集Ⅱ
2007-08-04-Sat  CATEGORY: 音盤紹介
たまには毛色を変えて日本人作曲家のアルバムを。






46歳の若さで亡くなった平尾貴四男の器楽曲を集めた作品集です。曲はオーボエ・ソナタ、ピアノ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタとなっています。


ある時、レコード屋でいつものように音盤を漁っていたところ、店内でかけられていたのがこのアルバムでした。その時のピアノソナタの斬新で日本的な響きに感動して思わず「おぉ!」と声を上げそうになったのを覚えています。そうしてカウンターに置いてあったこのCDを買い求めたのでした。


オーボエ・ソナタはペンタトニックスケールによって情感豊かに奏でられる主題が魅力的。ピアノとの掛け合いも面白い。快活で、明るく活き活きとした曲です。ピアノ・ソナタは緊張感と感情的なうねりが交錯して生み出す光と影のモアレがどこまでも美しい。やはりどこか日本的な佇まいが印象的な名曲です。何度聴いても素晴らしい。


そしてヴァイオリン・ソナタ。ええと、正直に告白すると、買って家で初めて聴いた時はちょいと泣いてしまいました。冒頭のヴァイオリンの、あまりに美しく切なく歌われる部分では涙がチョチョ切れます。喩えが悪いかもしれませんが、フォーレのヴァイオリン・ソナタのようにピアノとヴァイオリンの融け込んでゆく様が儚げで抒情的で美しい。やはり日本的な、耽美な香りが漂っています。録音(コジマ録音)も素晴らしく、伸びやかで適度な残響と明晰な音色に魅了されます。


というわけでこのCD、何度聴いたかわからないほど好きなのですが、そろそろ新しい録音の出現を期待しています(他の録音をご存知の方は是非教えて下さい!)。
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