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アシュケナージ・イン・コンサート/ショパン・リサイタル
2007-07-10-Tue  CATEGORY: 廃盤再発推進委員会
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アシュケナージと聞くと皆さんは何を思い浮かべますか。

万人向けの凡庸で平凡な演奏、多すぎる録音数、巧いけど華がない、指揮者としても・・・いやいや、個人的には決してそんなことはないと思います。少なくともこの録音においては。今回はそんな凡庸の天才、ウラディーミル・アシュケナージの若き日のショパンを推薦したいと思います。


ここには1964~72年の、若かりし頃のアシュケナージの演奏が収められています。収録曲はすべてショパンで、ピアノソナタ第2番、ノクターン、マズルカ、ワルツ、スケルツォ第4番、舟歌、3つの新エチュード遺作等です。どの曲も、後年の彼からは想像できないエネルギッシュで推進力に富みニュアンスが豊かで、そして何より「情熱に満ちた」演奏になっております。アルバムの中核をなすソナタ第2番の72年ライヴは、第1楽章冒頭の分散和音の弾き出しがぎこちなくてちょっとガクッとしますが(手が小さいせい?)、第1主題のテンポからして相当に速くて威勢が良く、「これ、ホントにアシュケナージ?」と思うこと間違いなしです。スケルツォの和音連打は迫力十分にたたみかけ、葬送行進曲の切迫した主題も異様なまでにテンションがみなぎっており、フィナーレはタッチが軽めではありますが、地面を低く吹きすさぶような風のごとき勢いに満ちていて、「これ、ホントにアシュケ(ry)」と思うこと間違いなし。よくぞこの演奏をライヴ録音してくれていたものです。


他の収録曲も良いです。録音年が古いことから音質はあまり良くないのですが、それでもアシュケナージのショパンに抱いていたイメージがひっくり返ることでしょう。混み入った和音や細かい装飾音はあまり美しく鳴らしているという感じはしませんが、ストレートな解釈で語り口にも品があります。特に、ノクターン第4番へ長調がメリハリの付いた演奏で二重丸。マズルカ変イ長調は少しやぼったいかな。ワルツもライヴらしくノリのいい佳演。聴衆も熱烈な拍手を送ってます。65年録音のスケルツォ第4番はダイナミックレンジはあまり大きくないものの、急速部分のパッセージの細かさなどにはテクニシャンの彼らしい安定感があります。舟歌は柔らかなタッチで聴かせますが録音レベルが低く、音質も悪いのが惜しい。3つの遺作エチュードはまだ曲への感度が低いのですが、これも悪くない演奏だと思います。


というわけで、手に入らないものは無さそうなアシュケナージの録音の中で、このCDは現在何故か廃盤のようです。アシュケナージにあまり良いイメージを持っていない方に聴いてみて頂きたいと思います。そう言えば、アシュケナージはラフ3の録音を4つも残していますね。そのうち新旧聴き比べに書こうかな。
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