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音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
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Dayna Stephens / I'll Take My Chances (guitar: Charles Altura)
2018-11-04-Sun  CATEGORY: 音盤紹介
渋谷のアーチトップギター専門ショップ、「ウォーキン」さんのFacebookでオススメされていたギタリスト、チャールズ・アルトゥーラの参加作品をget。2013年の録音である。


リーダーはテナー&バリトンsaxのデイナ(ダイナ)・スティーブンス、ジェラルド・クレイトンのピアノ&ハモンド、ジョー・サンダースのベース、ビル・スチュアートのドラム、それにヴォーカルでベッカ・スティーヴンスが1曲参加している。曲は10曲中6曲がオリジナル、スタンダードは1曲だけで、メルドーやアーロン・パークスの曲なども取り上げており、いかにもコンテンポラリーな感じ。

自称なんちゃってギタリストの私としてはギターのアルトゥーラがお目当てなのだが、彼の本格的なソロはまず2曲目から。音色は柔らかめのテイストだが、芯も程よく残ったアルデンテな感じ。とにかく使用音域が広く、ネックの上から下まで縦横無尽に駆け巡る。A・ロジャースやJ・V・ルーラーのような超高速派ではないが、かなり速いテンポの中、滑らかかつ流麗なフレーズを聴かせている。5度音程を重ねてオクターヴで素早く上下動したり(ラヴェルの水の戯れみたい)、HR/HMのギタリストがよく使うディミニッシュのアルペジオをジャズ用にブラッシュアップしたかのような分かりやすいフレーズも織り交ぜ、それでいて使うハーモニーは現代の新感覚派な印象。プレイも音色も、一番近いのはラージュ(ラーゲ)・ルンドだろうか。サイドマンとしての参加であまり目立たないが、かなり気に入った。

リーダーのダイナ・スティーブンスはゴツい見た目とは裏腹に、堅実で押しがそこまで強くない音色。他のプレイヤーにも光を当てる空気の読み方に感じる。クレイトンのピアノもメルドー的な感じはあるが卓越しており、スタンダードを謡ったベッカ・スティーヴンスはメチャうま、しかしビル・スチュアートだけはやっぱりちょっとうるさいかな(苦笑)

というわけで、チック・コリアにも注目されているというアルトゥーラの味見盤としては実に良かった。是非リーダー作を出してほしい。それにしても、Criss Cross Jazzは、なんというか誠にギタリストへの理解があるレーベルで、本当に有難い。白に黒字で統一されたCDの背や裏ジャケで、ユニオンでも見つけやすいし(笑)
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David Greilsammer ほか / SOUNDS OF TRANSFORMATION
2018-11-04-Sun  CATEGORY: 音盤紹介
私が最も注目しているアーティストの1人、デヴィッド・グレイルザンマーの新譜。一言で表すと、ジュネーヴ・カメラータとジャズ・ミュージシャンによる、ジャズとクラシック・現代音楽の融合である。

もう期待を裏切らないというか、私の好みズバリそのものな内容である。出だしから、バロック時代のクラシックに現代ジャズの高速インプロがビックバンド風に織り交ぜられる。途中、アイヴズの曲などを緩衝材的に挟みつつ、プログレ好きの私には嬉しい「許容範囲に適度なゲンダイオンガク感」がフランク・ザッパを思わせる。

今回、グレイルザンマーのエラいところは、ジャズのインプロヴィゼーションの編曲・演奏を専門家に任せ、自身は指揮と一部のピアノ演奏に徹したところである。以前の作品でも取り上げた作曲家、ジョナサン・ケレンが作編曲で参加するなど、各曲のアレンジの質がいちいち高い。ジャズピアノのインプロはYaron Hermanというジャズ方面で何作もアルバムを出している「ホンモノ」が担当しており、グルーヴが素晴らしい(他のジャズ・ミュージシャンも言わずもがな)。勿論、グレイルザンマーもピアノを弾いており、ラヴェルのピアノ協奏曲では御馴染みの知的好奇心をかきたてる解釈が聴ける。主役な感じがしないのが、ちょっと残念だが・・・。

というわけで、クラシック方面オンリーな読者の方には全くオススメできないが、私としては今年のベストな1枚になりそうな予感。
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Volodos plays Brahms
2018-11-04-Sun  CATEGORY: 音盤紹介
昨年出たアルカディ・ヴォロドスのブラームスを買ってみた。ユニオンに行く暇がないので、HMVで輸入盤抱き合わせ買いである。


この人は現役最高レベルのテクニシャンであり、ペトロフ亡き後の総合力No.1重戦車であることは疑いがないと思うのだが、なぜか渋い曲の録音ばかりで、不満を感じている(ちょっと前に出たモンポウも聴いたが、素晴らしいことは素晴らしかった。しかし、彼が録音すべき曲はもっと他にあると思うのだが・・・)。

ともあれ、聴いてみた。曲はピアノの小品Op.76より1~4番、3つの間奏曲Op.117、6つの小品Op.118。やはり巧い。かなり昔になった渋い選曲のリスト集のような印象で、録音はいつものソニーでモノクローム調ながら、滋味深く大人な、極めて洗練されたタッチ。テクニックが目立つ曲ではないけれども、それでも圧倒的な音色のコントロール力が際立つ。デビュー時の超絶編曲ものの緩徐部分で聴かれた歌い方の暑苦しさも薄まっており、彼の音楽性の面での深長が見られる(彼の目指している方向なのだろう)。

しかしながら、比べてしまわずにはいられない、グールドの演奏。以前書いたように、グールドのインテルメッツォは「ピアノが歌っている」ことの代表元となるべき世界遺産的演奏だと思っているので、明らかに分が悪い。テクニックで勝負しない曲における、ヴォロドスの限界が見えてしまう気がする。それでも、秀逸なアルバムであることは疑いがない。

今後のヴォロドスはどう歩んでいくのだろうか。超絶技巧編曲路線にはもう戻らない予感がする。ショパンやリスト、ラフマニノフはなんとなくもう弾かなさそうなので、ベートーヴェンのソナタや、ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ、そしていよいよ本格的にバッハの録音に向かうのだろうか。いずれにせよ、質の高い録音を期待したい。
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Vesselin Stanev / Franz Liszt
2018-10-27-Sat  CATEGORY: 音盤紹介
Vesselin Stanevという知らないピアニストが、リストの私の好きな曲中心に録音を出していたので買ってみた。

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曲はノルマの回想、ダンテソナタ、メフィストワルツ1番、ドン・ファン幻想曲という、コッテリ具合である。2014年の録音のようだ。ネットのHMVで見かけて、演奏時間等をよく確認せずに買ったのだが、これだけ好きな曲があればまあ買っても損はなかろう。

・・・しかし、届いて裏ジャケを見てみれば、収録時間が18:36、17:12、11:53、18:33で、トータル66分。道理で4曲しかないわけだ(もう1曲入っただろうに)。ということで、どの曲も遅すぎが予想され、「コリャダメだろうな」という先入観で聴いた。

ノルマはとにかく遅い。剛腕フィリペツの印象がまだ強いため、テクでは比較にならない。「戦争だ!」のところも蚊が止まりそうな勢いのなさ。ダンテは録音が良く(SACDハイブリッド)、例のオクターヴ上昇もまずまずなので、それほど印象は悪くない。メフィスト1番は爽快感とは程遠い演奏で、跳躍部分やその前の大きなアルペジオも幼稚園児が駆けている感じ。ドンファンも明らかにテク不足で、どこを取っても不満が残る。全体的に「リストらしいピアニスティックな迫力」に欠けている。

というわけで、録音の良さ以外に聴くべきところがなかった。ソニー/RCAというメジャーレーベルを信じてしまって、失敗。
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Alexander Melnikov / Three Sonatas
2018-10-27-Sat  CATEGORY: 音盤紹介
お気に入りのピアニスト、アレクサンダー・メルニコフの18歳時の演奏がPavaneから復刻されたので早速聴いてみた。


IMG_20181027_102657.jpg


曲はモーツァルトのピアノソナタ第14番、シューベルトのピアノソナタ第13番、そしてショパンのピアノソナタ第3番である。直輸入の帯には日本語で1991年、サル・デルヴォー(ブリュッセル、ベルギー)での録音とある。この年に彼はエリザベート国際に出場しているのでその実況録音かと思いきや、拍手や明らかなミスがないことを考えるとそうでもなさそう。コンクール後のご褒美録音を蔵出ししたものか。

とりあえず例によってモーツァルトは割愛させて頂く。シューベルトの13番は何度か色々書いているが、タラソフのA&E盤、松本和将盤がお気に入りで、特に前者は素晴らしい録音と凛として瑞々しい解釈で愛聴している。さて、このメルニコフの演奏だが、一言でいうと勿体付け過ぎである。テンポが遅く、躍動感に欠ける。音楽性重視なのだろうが、軽やかな指裁きも時には見せて欲しい感じ。また、録音が近接なのはよいのだが、なんとなく狭いホール?の残響音が被っている感じで印象がよくない。というわけで、少し残念。

お待ちかねのショパンのソナタ3番。シューベルトを聴いてイヤな予感はあったが、大体同傾向の演奏だった。演奏時間は13'39、2'52、10'14、5'06であり、全体的にかなり遅い。指回りはよいしタッチも品はあるのだが、近年の磨き抜かれたような音色という感じはしない。第1・3楽章はとにかく遅すぎる。終楽章もテクニックはあるのだけれど、ところどころルバートをかけまくりでちょっとガッカリ。評価としては△だろうか。

大御所になりつつある最近の人気にあやかって発売したのだろうけど、正直期待外れな盤であった。どうやら彼は大器晩成型のようだ(そういえば、90年代のサクランボウ盤もイマイチだった記憶がある)。
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