音楽好きの世迷い言
The melody at night, with you
新年の憂鬱その3
2018-01-09-Tue  CATEGORY: 健康
今日は仕事を早退して、先日のCTの結果を聴きに夕方病院へ出かけていった。




和解した嫁と病院で待ち合わせ、約束の時間から診察までは30分以上待たされた。その間、何度もトイレに行き、パワハラで録音が哀しいクセになっているボイスレコーダーを止めては再開を繰り返した。生きた心地がしなかった。診察室に入ると、先日の検査で輪切りにされた私の胴体が見えた。腫瘍のようなものが見えたので思わず声を上げてしまったが、落ち着いて下さいと中年の女医に諌められた。





「結論から言うと、異常は認められません」





胸部から順に画像を切り替えて行く。肺、肝臓、胃、膵臓、そして腎臓、大腸まで。異常なし、異常なし、・・・最初に腫瘍に見えたのは造影剤の通った大動脈だった。骨盤で終わりになる。エコーで影になった部分は3.5cmなのだが、「それほどのサイズならCTに写るはずなのですが・・・見る限り、どこにも腫瘍はありません」と言う。安心してもよいのだろうか。私はマスクの奥でフーーッと深呼吸をした。


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診察を終えて、楽観的なはずの嫁が珍しく「いちばん厄介な展開になったわね」と言ってきた。実はこの病院でママ友が乳ガンを見逃されているのだ。エコーで見た影がないのはおかしい、あなたも誤診される可能性があるから、安心してはいけないと言う。確かに、人間ドックの先生は低エコーな部分で「??」と何度も繰り返し探ってチェックをしていたから間違いはないはずだ(その時不安になったからよく覚えている)。超音波検査より造影剤を注入するCTの方がガンの確定診断に使われるので優位なはずだが、あるはずのものがCTでないと言われるとどうしたらよいかわからない。ホッとしたのも束の間、モヤモヤした感じが残った。


そんなわけで、近いうち有明のがん研にセカンドオピニオンに行くことにした(あそこは他院からの紹介状がないと受け付けてくれない)。とりあえず「健康」カテゴリを「闘病」カテゴリに書き換えることにならなくてよかった。



・・・この5日間、子どもの成長を見届けられない自分を想像したり、ガンに関する色んなサイトやブログを見たり、大げさで恥ずかしいが「死」というものを痛烈に意識した。情けない話だが、食欲は落ち、読書はおろかギターを弾いたりジョギングしたりする気にならず、夜は眠れず睡眠薬を飲んでも夜中に何度も目が覚める始末で、何もかも手に付かなかった。音楽を聴いていても楽しめず、レコードから不協和音が聞こえるほどだった。月並みな台詞ではあるが、健康だけはお金で買えない。不可逆的な尺度での健康を失う恐ろしさを仮想体験し、自分の価値観を大きく揺さぶられたように思う。大げさでなく世界の哀しみに少し敏感になった気がする。人の生き死にに比べれば、私の受けたパワハラなぞきっと取るに足らないことだったのだ。命を失わないのなら、何を怖れることがあるのか。(私は根性なしのADHDなのでいつまで続くかわからないが)人生の残り時間の、自分にとっての有意義な過ごし方を意識してこれからは生きて行こうと思った。欲しいと思ったレコードはその時に買わなければダメなのだ。


(何ヶ月か後に続く)
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新年の憂鬱その2
2018-01-06-Sat  CATEGORY: 健康
今日はCTの検査に行ってきた。


以前書いたように、クヨクヨしやすい私は鬱歴があり、出来るだけ早く結果を知りたかったので、昨日診察を受け(しつこく「どうなんですか」と聞いたが現段階ではなんとも言えません、と何度もかわされた)、本日検査、連休明けに結果判明という最短コースを仕事なんぞ二の次で選んだ。


受けたのはダイナミックCTと呼ばれる検査で、造影剤を注入して腰から胸の辺りまで輪切り(もしくは連続的)に撮影される。試し取りをしたあと、右腕の静脈に注射した痕から造影剤を点滴で注入された。「全身がカーッと熱くなりますが正常な反応です」と言われたがまさにその通りで、上半身から下半身にかけて熱い血液が流れるような感覚が20秒ほど続いた。例えるなら、辛いのにむせないように調合された唐辛子液を飲み込んだような感覚だ。面白いことに、身体の隅々、肛門の内側までカーッと熱くなるのがわかる。そのような状況で1分ほどの間をあけて3回撮影された。注射だけしに来たベテランの看護婦は素っ気なく、若い女性の検査技師はアパレル店員のように丁寧でビジネスライクだった。10分と経たず検査は終わった。検査料は1万円近く。そんなに手持ちがなかったので驚いたが、カード決済ができるので助かった。便利だ。


昨日の診察のあと、通っているメンタルクリニックで(弱めの)睡眠薬を処方してもらった。先生に色々聞いたが、さすがは精神科医、「まずは結果が出てから悩みましょう」「調べたら良性の腫瘍ということもあるんですわ」と実にこともなげに話される。ちょっと落ち着ちつくことが出来て帰宅したが、今度はドライな嫁とケンカをした。コンクール前の生徒のレッスンがあるので火曜の告知には同行しないという。そんな配偶者の話なぞ聞いたことがない。他にも色々とそろそろ我慢の限界なので、今日離婚を切り出しておいた。


ガンが判明して離婚、という最低にして最大の不幸な話題についてヤフーのニュースで見た気がしたが、新年早々そんな事態になりそうなので、自分の身に起こりつつあることにどうしようもなく戸惑っているところである。


(続く)
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新年の憂鬱
2018-01-05-Fri  CATEGORY: 健康
明けてしまったが、ちっともおめでたくない。



以前、ブログの更新が滞った理由について、自分にポジティブな変化があって音楽以外に熱中していた、と書いた。まずはそのことから書き始めよう。



転職して新しい職場になり、福利厚生がけっこうしっかりしていて人間ドックがタダになった。以前の職場ではショボい健康診断のみだったので喜んで申し込み、人気のクリニックの予約がようやく12月末に取れた。



実はその初人間ドックに向けて体型改善をしようと思い、親しいジョガーの友人の影響もあって8月末から本格的にジョギングを始めていたのだ。それまでも時折ジョギングをしてはいたが、継続的かつ本格的に走り始めたのはこれが初めてだった。Runtasticという無料アプリを使い(友人は有料版を使用笑)、10年履き潰したランニングシューズを買い直し、加圧タイツ上下、スマホを入れる腰ポシェットに衝突防止のためのLEDライトを付け、川沿いのサイクリングロードをひたすら走った。


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9月は台風も来たが110km以上走った。週1でフィットネスでの筋トレもした。車通勤できる職場で運動不足解消にとクロスバイクを購入、往復22km計100分のサイクリングも週2で始めた。


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4ヶ月続けると、1時間走っても息が切れなくなってきた。


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体重は最大で-7.5kg、ウエストは測ってないが、スーツのパンツがガバガバになってベルトを5cm以上切った。ペンギンのような突き出た腹だったのがわずかに6つに割れて来た。ADHDの自分にとって、コツコツ努力が3ヶ月以上続いたのは初めてだったので自尊心と達成感が大きく湧き、幸せな気持ちで人間ドックを受けることが出来た。年が明けて、結果が送られて来た。




ところがその結果は「D2」。腹部の超音波検査でエコーに異常が見つかり、速やかな精密検査を勧める、ということだった。




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ありていに言えば、ガンの疑いがあるのだ。



(続く)

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